平成最後の仮面ライダー・奥野壮「最初の変身ポーズは11回撮り直しました(笑)」

2018/09/19 07:15 配信

ドラマ

「仮面ライダージオウ」で主演を務める奥野壮撮影=星野耕作


「平成仮面ライダーシリーズ」最終作にして20作目の記念作品でもある「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日系)で、ジオウに変身する主人公のソウゴを演じている奥野壮。オーディションで見事に勝ち取った大役だ。

「演技経験がなかったので、オーディションでは周りがよく見えて。“みんな上手だな。でも大丈夫”という感覚で受けていました。とはいえ、最終オーディションでは急に不安になって…。だから、ソウゴ役に決まったと聞いたときは半信半疑というか、しばらくは放心状態でした(笑)」

 彼が演じるソウゴは、自ら“王様になる”と宣言している青年だが。

「ソウゴには、妙な自信があるんですよね。夢に向かって真っすぐなところが魅力的だと思う。物事を楽観的に見ているところがあるんだけど、自分にもそういう部分があって。クランクイン前や制作発表でも、緊張してヤバイとはならなかったんですよ。企画書を読んだとき、“自分に似ている”と思ったのはそこからだったと思います」

「仮面ライダージオウ」で主演を務める奥野壮撮影=星野耕作


 そんな彼だが、初めての変身シーンでは苦労をしたそう。

「変身ポーズでベルトを回すんですが、回転した部分が服に引っ掛かってしまって結局11テイクやり直しました。OKが出たときには拍手が起こりましたね(笑)。撮影は和気あいあいとしながら、時にいい緊張感があって。とても楽しい雰囲気の中でやらせてもらっています」

 仮面ライダーの撮影は1年以上にわたるが「地道に一歩ずつ進んで1年後に役者としてステップアップしていたい」と話し、撮影が始まってからは気持ちに変化が生まれたとか。

「やはりヒーローとして子供たちの手本になるようにならないといけないし、ちょっとしたルールもキチンと守るよう日常生活により気を配るようになりました。でも、子供たちから『ジオウだ!』と言われる状況はまだ想像できないですね(笑)」

取材・文=玉置晴子

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