アメリカ・ニューヨークで開催中の、テニスグランドスラム(四大大会)の一つ、全米オープンテニス。日本のほこる男女の両エース、錦織圭と大坂なおみがそれぞれ日本時間9月6日(木)に行なわれた準々決勝にて勝利を収め、準決勝へと駒を進めた。グランドスラムのシングルスで日本人選手が男女そろってベスト4に進出するのは、日本テニス界初の快挙だ。
先にベスト4進出を決めたのは大坂なおみ。試合直後のインタビューで「今日は集中しすぎて喜べない」と語ったほどの濃密なプレーで、レシア・ツレンコ(ウクライナ)を終始圧倒し、試合時間1時間足らずの完勝を決めてみせた。今大会は有力選手を敗退に追い込むほどの会場の酷暑ぶりが話題となる中、「(拠点としている)フロリダの方がずっと暑いから!」と答える余裕も。今シーズン最後のグランドスラムで、自身の持つ記録を塗り替える大きな勝ち星を手にした。
そして大坂の試合の後、続けてセンターコートに登場したのは錦織圭。対戦相手のマリン・チリッチ(クロアチア)には、2014年の同大会決勝で敗れ、初優勝を阻止されている。「今日は苦しかったですね」と振り返る通り、試合は2人の因縁を象徴するかのような最終セットまでもつれる展開に。4時間超の激戦の末、最後は錦織圭が「100%こっちに来ると思っていた」という狙い澄ましたリターンエースで、4年前の雪辱を果たした。錦織にとっては全米オープンで2年ぶりのベスト4進出となる。
日本人初となるグランドスラム制覇まで、あとわずか。だが、準決勝で2人の前に立ちはだかる壁も容易ではない。大坂の相手は開催国アメリカ出身のマディソン・キーズが決定し、大坂にとってはアウェーの戦いに。そして錦織には2015年の全米覇者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が待ち受けている。注目の準決勝は9/7(金)、9/8(土)開催。日本テニス史を塗り替え続けるWエースによる、歴史的瞬間を目撃しよう。
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