――アフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?
毎日、オールキャストがそろっていました。ベテランの方たちも多かったので緊張しましたけど“女子高校生4人組”を演じている私たちは、なるべく劇中と同じように過ごしたいなと思っていたんです。
収録の合間にいろんなことを話しましたし、ご飯も一緒に食べに行ったりして、たくさん交流を持つようにしました。とても仲良くなりましたよ。
――ベテランの声優さんたちと共演したことで学んだことは?
常に刺激をたくさん受けていました。カナの前に現れるハル子は、新谷(真弓)さんにしかできない役。もう、完成されていますよね。新谷さんは現場に来るまでにいろいろなことを考えて、台本にもいっぱい書き込みながらハル子と向き合っているんです。
発声の仕方もそうですし、こういうしゃべり方や役作りの方法があるんだなと、一つ一つが勉強になりました。
神田役の青山(穣)さんは、大人の男性というか、格好いいの一言。青山さんの魅力がキャラクターを包んでいるような感じです。
――新谷さんが演じたハル子の印象は?
今回も前作同様、ドキドキするような言動があるんですけど、どこかカナたちの成長を見守っているようなところもあるんです。
もちろん、ハル子自身に目的があってやっていることなんですけど、女子高生4人組にとってはお姉ちゃんであり、時にはお母さんのような存在。とても魅力的な女性だなと思っています。
――声だけの芝居で苦労することはありますか?
初めてテレビアニメに挑戦した「エンドライド」の時は絵に自分の声がなじまなくて、絵に合わせて自分の気持ちを作ることに苦労しました。
やっぱり、絵の間と自分の芝居の間は違いますから。でも、昨年「プリキュア」を1年間やって、絵に重きを置くお芝居の仕方が分かるようになってきました。それは、今回の作品に生きているのかなと思っています。
カナにはカナの時間があって、そこに私がどれだけシンクロできるのか。以前よりは演じやすくなったような気がします。
口の動きを気にせず、カナの気持ちや間を大事にしていいという演出に助けられた部分もありました。演じていて楽しかったです。
――カナは気持ちがモヤモヤしている高校生ですけど、美山さん自身が何か気分転換したい時にすることはありますか?
昔は、ご飯を食べることがストレス解消法でした。でも、最近「これはいいな!」と思ったのが料理。モヤモヤを発散したい時は、何か作ることにしています。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)