――原作ドラマ「SUITS」の印象は?
スタイリッシュなドラマというのが第一印象です。モードの最先端、ニューヨークを舞台にしていて、町並みの空撮が毎回美しいです。とにかく格好いい物語なのですが、僕の演じる蟹江のモデルとなっているルイスは、格好良さとはかけ離れた役割を担っているんですよね(笑)。
織田裕二さんや中島裕翔さんといったキャストの並びの中で、僕は顔面が割と面白い部類に入るので(笑)。レギュラーとして参加させていただく上で、原作のルイス同様に小手伸也という役者に違和感を抱いていただけたらうれしいです。
――演じられる「蟹江貢」というキャラクターを、どのように捉えていますか?
とにかくプライドが高いし、ひねくれ者だし、悪いことを考えるし、嫌なやつだし(笑)。この物語の中で、常にトラブルメーカーという役割です(笑)。
嫌われる要素をたくさん持っているのですが、どこかで隙が多くて憎めないんですけど、演じる上では“本当はいいやつなんだよ”というオーラは出したくないですね。突き抜けているからこそ、許せてしまう愛嬌(あいきょう)のあるキャラクターだと思いますので。
――主演の織田裕二さんとは初共演です。
本格的に演劇を勉強する前の浪人時代に、エキストラのアルバイトをやっていまして、初めてのお仕事が、織田さん主演の連続ドラマだったので、実は2回目の共演になるんです(笑)。
テレビに出ている芸能人を見たのは織田さんが初めてでした。ロケ地が校庭だったので、撮影の合間に織田さんとサッカーで遊んだことを覚えています。多分、織田さんは覚えていらっしゃらないと思いますが(笑)。
その頃には、織田さんと共演させていただくことにあるなんて思ってもいませんでしたので、感慨深いものがありますね。
――月9ドラマは、「コンフィデンスマンJP」(2018年)以来、2回目のご出演です。
「コンフィデンスマンJP」で、初めて月9ドラマに出演させていただきました。クール置いてまた呼んでいただけて、“フジテレビさんに就職するのかな?”と(笑)。もしかしたら、フジテレビさんは僕のことを一生食わせてくれるのか、とも考えました(笑)。
「コンフィデンスマンJP」は詐欺師ものという、かなり挑戦的なドラマでした。今回の「SUITS/スーツ」も月9ドラマ史上初めてアメリカのドラマを原作とした意欲作です。その意味では、フジテレビさんは僕を使って何かにチャレンジしてるんじゃないかと(笑)。何かある時は、とりあえず小手伸也で試してみるか的な(笑)。
――ドラマを楽しみにされている方々へのメッセージをお願いします。
「SUITS」という有名なドラマを原作に、日本に置き換えてやらせていただきます。原作ファンの方々も期待していただいていると思いますので、ぜひその期待に応えられるように頑張りたいと思います。
僕が演じる蟹江は、ルイスという原作ファンの方々に愛されているキャラクターですし、物語上いろいろな起点となっているので、「SUITS/スーツ」という世界観をかき回すような存在になりたいです。僕もリック・ホフマンさんに負けず劣らずの“面白フェイス”を持っていますので(笑)。
彼のニュアンスやしぐさなどを取り入れて、原作ファンの方々が見ても“ルイスっぽい”と思っていただけるけるように蟹江を演じていきたいと思います。
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