<半分、青い。>鈴愛の人生駆け抜けた永野芽郁「泣いてるシーンは全部印象に残っている」

2018/09/12 06:00 配信

ドラマ

永野芽郁が連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK総合ほか)を撮り終えての心境を明かす(C)NHK

私にしかできない役というものが存在しているのがうれしい


――約10か月の撮影を終えての気持ちは?

思い返すとすごく大変な日常ではあったけれど、クランクアップした時に皆さんが写真や寄せ書きを書いたアルバムをくださって、その写真を見たら、私全部笑顔だったんです。

撮影中、楽しかったのですが自分の中ではそんなに笑えているイメージはなくて…でも、写真を見ると全部笑っていたので、私は本当に楽しんで現場にいれたのだなと思いました。

終わってから撮影現場に行けないことで、ロスに襲われるかと思ったんですけど、そういう気持ちになったのはクランクアップの日だけで、「半分、青い。」はもちろん大好きだし、みんなのことも大好きだし、演じられてうれしかったけど、意外とあっさりした気持ちです。今は次のことを考えたりしているからかもしれないですが。でも、いつでも鈴愛に戻れる自信はあります(笑)。

先日、お母ちゃん(松雪泰子)と一緒におじいちゃん(中村雅俊)の舞台を見に行った後、ご飯を食べに行かせていただいて。「鈴愛は芽郁ちゃんってしかできないよね」と言っていただけたんです。

「そうか、私にしかできない役というものが存在しているのか、うれしいな」と思って、それが鈴愛で本当にうれしいです。

――今一番やりたいことはなんですか?

今一番やりたいこと…実家で飼っている猫に会いたいです!

最近実家に帰っていないので、猫に会えていないので、早く帰って猫に「終わったよ~」って言って顔をいじくり回したいなと思います(笑)。

―― クランクインしてから5か月後の段階では「感覚としてはすごく早い。壁は何も感じてないです」と仰ってましたが、その後はいかがでしょうか。

「壁は感じていない」と言った、その2週間後にすごい壁が来て、「永野芽郁、余裕でやってるのか」と皆さまに思われている時期が実は一番辛くて、言わなきゃよかったなと思いました(笑)。

10か月同じ人物を演じるのは、自分でいる時間もなかったし、本物の家族より楡野家のみんなと一緒にいる時間が長くなって、自分が生きている時間の中に鈴愛をどうやって落とし込むのかわからなくなってしまったんですよね。

他の人とどう接していいのか分からなくなる感覚がその辺からガッと押し寄せてきたんですけど、(「人生・怒涛編」の)大納言とクールフラットにいる時は、本当に怒涛すぎて記憶が曖昧であまり覚えてないんです。「何してたっけ?」という感じで(笑)。

「いらっしゃいませ」と言ってたのとレジの練習はさせてもらったぐらいの記憶しかなくて…その時期が一番大変でしたね。

――鈴愛の人生を演じきって、ご自身の成長を感じたことはありますか?

1日の撮影する量やせりふが多かったので、それに慣れすぎて、今は映画一本分の台本なら3時間ぐらいで覚えられるかなと(笑)。

本当にそれぐらいのペースで撮影してきたので、やる前は一週間分の本を覚えるのって大変だと思っていたんですけど、やってみれば意外とできるんだなと思いました。今の記憶力はすごくいいと思います!