フルマラソンにガチ挑戦! 永井大監督&高橋ユウら3人娘の特訓開幕インタビュー

2018/09/26 08:00 配信

バラエティー インタビュー

シーズン2に挑む(写真左から)永井大、高橋ユウ、浜口順子、元井美貴(C)BS日テレ

永井「自分の人生観を変えてくれるスポーツ」


――高橋さん、元井さん、浜口さんにお伺いします。オファーを受けた時はどう感じましたか?

高橋:私は朝ゆっくり走る“朝ラン”が趣味なのですが、趣味で終わらせるんじゃなくて、ちゃんとした形で挑戦したいなって気持ちは以前からありました。なので、お話を受けた時はチャンスだなと。

それに記録だけでなく、“サブ4”を達成して自信にしたいんです。私はこれまで、姉(メアリージュン)や親の優しさに甘えてきたところがあったので、これを自立の一歩にしたいですね。

元井:最初にお話を聞いたときはまず、できるできないを考えるより前に「面白そう」と思いました。私はプロレス番組のキャスターをしていまして、趣味も仕事もプロレスで年に150試合ぐらい見ているのですが、コスチューム一枚で戦っているプロレスラーの方々に、いつも勇気や元気や希望をもらっているんです。なので、今度は私が届けたいと。私も全力で何かに挑戦することで、誰かの希望になれたらいいなと思いました。

走っている間にメイクも落ちるかもしれないし、もう嫌だとか疲れたとかマイナスな面も見せるかもしれないですけど、生き様を誰かに見せることで、なにか希望になれたらと思うんです。私が3人の中で最年長でもあるので、年齢的に走ることを諦めかけている方にも、まだ頑張れるって気持ちを届けられたらなと思います。

浜口:私はもともと運動とか子供の時から苦手で、どっちかっていうと鈍くさい子だったんですよ。ずっとそういう人間だって思い込んでやってきたんですけど、2年前に初めてフルマラソンを走ったとき、「あれ、頑張ったらできた」みたいに楽しく走れて、マラソンに対する印象がすごくよかったんです。

お話をいただいたときは「私なんかに“サブ4”は絶対無理」って、お受けするか悩んだぐらい思ったんですけど、フルマラソンやった時を思い出して、楽しんだらすごくいい思い出になるなって。

こんなにバックアップ体制が整ってるんだから、このありがたい環境に身をおいて、もう一回楽しんでやってみようって思いました。

――永井さん含め全員フルマラソン経験者ですが、どんなところに競技の魅力を感じましたか。

永井:僕はホノルルマラソンを4回走っているんですが、マラソンを始めたきっかけは僕の父親で、父は40歳の時に“サブ3.5”をクリアしてるんですよ。

42.195kmってすごく長くて大変で、時間がかかるじゃないですか。その中で僕の父親は自分の年齢のことを思いながら走ったっていう話を子供の頃から聞いていて。

僕は父が26歳の時に生まれて、姉は23歳の時に生まれているんですが、父は23km地点を走るときに姉が生まれた時のこと、26km地点で僕が生まれた時のことを思いながら走ったそうなんです。

マラソンって30kmの辺りがすごくきついってよく言われるんですけど、人間も30歳過ぎるといろんなことが起こるじゃないですか。体も心も変化が表れる。

僕は20代前半の時に初めて走ったのですが、それからマラソンに例えて将来のことを考えることができるようになりました。自分の人生観を変えてくれるスポーツですね。新たな自分を作り上げてくれるスポーツだと感じます。

高橋:私は初めてフルマラソンに挑戦したとき、タイムは気にせずただ完走することを目標にして、ゴールした時の達成感もたまらなかったんですけど、一緒に走る仲間との絆を感じられたことが何より幸せでした。

フルマラソンを走るまでの過程でみんなでアドバイスし合ったり、ケアし合ったりして。本番でも声掛け合って。みんなのおかげで頑張れるんだなって。

私子供のときにバレーボールやってたんですけど、大人になってから、長い期間を使ってチームワークとか絆を築き上げることってなかったなってその時に思ったんです。

一緒に挑戦した子は今も特別に仲がいいですね。絆を感じるって人間として幸せなことだなって思うので、そこがまたやりたいという動機になりました。

元井:私も監督と同じで、もともとマラソンに興味を持ったのは父の影響です。父が“サブ4”を達成していたというのもあるんですけど、父が東京マラソンに出たときに応援に行ったら、プロレスのマスクを被って走ってる方がたくさんいたんですね。そこで「あ、マラソンってマスクしていいんだ!」と思って、私もマスクを被って走りたいと思ったのが最初の動機です(笑)。

で、応募して走ることになって、父と一緒に練習したり、「今日時速何kmで走れた?」とかマラソンの会話が増えて、父との絆が深まりましたね。本番は父もマスクを被って走りました(笑)。

人生で一回フルマラソンを経験しようと思って、最初で最後の、デビュー戦が引退試合だと思って走ったのですが、まさかこうやって走ることになるとは思わなかったです。

浜口:私はマラソンを挑戦したときに思ったんですけど、こんなにいろいろな人の期待とか夢とか、頑張ってねって気持ちを背負うことってあんまりないなあと思って。

私はタレントとして活動してきて、グループに属してるわけでもなかったですし、どうしても「一人でやってる感」がずっとあったんです。

でもマラソンに挑戦するってなった時、ジムの人とかが頑張ってねって応援してくれたり、スタート地点で一緒に走る人たちと不思議な連帯感を感じたりして。走ってる時も、生きていてそんなに沿道の人から「頑張れ」とか応援してもらうことってないなぁと思って、私、それが単純にすごくうれしかったんですよね。

逆にマラソン大会に応援に行ったこともありますが、走ってる人を見ると確かに応援したくなるんです。見てる側としてもやる側としても、そこがすごく魅力なので、みんなで応援し合って乗り越えたいなと思います。