フジ系で放送中のドラマ「GOLD」は、天海祐希演じる早乙女悠里が、亡き兄の悲願だったオリンピックの金メダルをわが子たちに取らせようと奮闘する姿を描く。その悠里の次男・早乙女廉役をオーディションで射止め、本作が俳優デビュー作となる矢野聖人に、デビューのきっかけや撮影の様子を聞いた。
――俳優を目指したきっかけは?
「読者モデルとして出た雑誌を見てくれた事務所の方に、舞台『身毒丸』のオーディションを受けてみないかというお話を頂いて、チャレンジしました」
――実際にオーディションを受けてみていかがでした?
「雰囲気が苦手でしたね。緊張し過ぎてあんまり記憶がないんですが、手汗がすごい出て、それをレッスン着でふいていたことだけ覚えています(笑)。後でオーディションの映像を見たんですけど、その時初めて自分の演技を見たので、何か…気持ち悪かったです(笑)」
――でも、その8523人が応募した「身毒丸」のオーディションでグランプリ。すごいですね。
「人数を聞くとすごいんですけど、オーディションを受けている時はそんなことは知らず、自分のことだけで精いっぱいでした。でも、決まった瞬間は、今までにない何かがあふれました。こんなに感動したというか、ただ涙が出たことは今までなかったんじゃないかなって思います」
――'11年公演予定ですが、意気込みは?
「(藤原)竜也さんの時とはまた違う形で『身毒丸』っていう作品を見せられたらなと思っています。それと、今はドラマ『GOLD』を一生懸命やりたいですね」
――その「GOLD」でも悠里の次男・廉という大役を演じていますね。
「廉役もオーディションで決まったんです。実はオーディション、2連覇してるんですよ!(笑)」
――廉役はいかがですか?
「廉と自分は似ているところがありますね。だからオーディションの時もよかったんだと思います。例えば、廉は早乙女家の宿命とか悲願とかに従うのを嫌がるというか、敷かれたレールに乗っかるのが嫌だっていう感じがありますけど、自分も、高校を出て、何でもいいから大学を出てっていうのは違うなと思っていました」
――現場の雰囲気はいかがですか?
「明るいシーンの撮影のときは共演者の皆さんとよく話します。ただ、自分がまじめなことを言うシーンでは、自分だけの時間を作っていますね。監督からもそういうときは1人になれって言われているんです。ほかの共演者の方は気持ちの作り方がとてもお上手なんですけど、まだ演技を始めたばかりの僕は切り替えがうまくできなくて…」
――今後のドラマの見どころは?
「初めて出演するドラマなので、矢野聖人としての成長をドラマと共に感じていただけたらうれしいです。あとは、廉の弱かったり、まじめだったり、いろいろな面がこれから出てくると思います。それを表現できるか分からないんですけど、頑張ります!」
――最後に、今後の目標を教えてください。
「今ドラマに出ていて、舞台も決まっているので、次は映画に挑戦したいなと思っています。演技は学ぶことがいっぱいあって、とても楽しいので、役者としてもっと極めていきたいですね」
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