J-POP界の人気アーティストが、思い出深い名曲のカバーを披露する音楽番組「The Covers」(毎月最終金曜夜10:00-11:00、NHK BSプレミアム)。
番組スタートから5年目を迎え、MCはリリー・フランキーと池田エライザが務めている。今回、番組スタート以来MCを務めるリリーにインタビューを実施 。アーティストとトークする上での心構えや、番組で披露される“カバー”の魅力について聞いた。
──「The Covers」開始以来MCを務められていますが、放送から5年目を迎えてどのように感じていますか?
番組は2014年から始まりましたが、「見てるよ」と言われるようになったのはこの1、2年ですかね。こういうのって瞬発的な数字でなく、長く続けることが大切なんだなと思いました。
でも一番驚いているのは僕らじゃなくてプロデューサーじゃないかな。こんなに長く続くとは思っていなかったはずなので。
番組自体は、2年前に30分番組から1時間番組に変わりましたが、収録が長引いている訳ではないんです。今は収録時間や曲数に対して捨てる部分も少なくて、一番いい状態ですね。
──4月からは新たに池田さんがMCに就任されましたが、番組の雰囲気も変わりましたか?
今までの3人(夏菜、仲里依紗、池田)は全然タイプが違いますね。
中でもエライザはすごく音楽に興味がある。3人とも全然違うタイプですが、みんなそれぞれ(一緒にMCを)やりやすいです。
エライザはすごくトークが上手で頭がいいなと感じます。的確に相手に聞くべきことを聞くことができるんですよね。
例えば出たままのカンペをそのまま読んでいたら、カンペの言語でしかない。でもエライザの場合は相手の人の雰囲気に合わせてその言語を変えられるんです。それは頭が良くないとできないことだと思います。
進行通りの単純なカンペのベタ読みだと、ゲストの方の返す言葉もつまらなくなるんですよ。知らない曲が多いとそうなってしまうのも仕方ないとは思うのですが、エライザは自分が関心を持って聞くというスタイルができているなと感じます。
──MCだけでなく、池田さんは星屑スキャットによる「BAR好猫」で、歌も披露されていましたよね。
コーナー内では基本的に星屑スキャットが歌を披露するのですが、以前エライザが歌った時には、星屑が歌えなくて後ろで聞いているっていう(笑)。そういうのも含めて面白かったです。
エライザは本当に歌が上手いんですよ。女優さんに歌の上手な方はたくさんいるけど、エライザほどの人はなかなかいない。
ああいう飲み屋みたいなところで歌ってもらう方が、番組のセットの中でいきなり歌ってもらうよりも頑張ってない感じがあっていいんじゃないか と思いました。
──MCとして、アーティストの方のお話を聞く上で気を付けていることはありますか?
皆さんに聞いている決まった質問は聞かざるを得ませんが、あまりそういうことばかり聞いてもね…。
ミュージシャンの方って、テレビに出るのが苦手な方も多いですよね。
だからこそ、「『The Covers』は、楽でいいな」と出てくださる方々に思われたい。そういう雰囲気を出せたら、他の音楽番組と違うようになるだろうなと思っています。
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