――ご本人を前にして言いにくいかもしれませんが、修士さんから見て、改めて寛平さんの魅力とは?
寛平「言え言え!」
修士「『言え言え!』じゃないでしょ(笑)。いや、もうみなさん分かってはると思うんですけど、やっぱり…面白いんですよ。テレビで見てもあれだけ面白いんやから、ライブだと一体どうなるんだっていう。舞台上の師匠を見たことない方は、ぜひ見ていただきたい。生で温度を感じていただきたい。もう理屈抜きに笑ってしまいますから。『何やっても面白い』って、こういうことなんやなって」
寛平「それは、周りのみんなが助けてくれるからね。でも、今回に限って言えば、吉本新喜劇ではないんで…」
――今回のようなコントライブと吉本新喜劇との違いは何なのでしょうか?
寛平「それはもう全然ちゃいますよ。新喜劇は、ちゃんと芝居もせなあかんし…」
修士「こっちは芝居してないと思われますよ(笑)」
寛平「(笑)。まぁまぁ、言うたらこっちは“コント芝居”やんか。でも新喜劇は、ちゃんとお芝居をしてる人がいてはるから。今の新喜劇は、誰かが出てきてギャグ、次の人が出てきてギャグ、みたいなコント芝居になってきてるんやけど、僕が入った当時は全然違ってたんですよ。ホロリと泣かすところもあったし。松竹には藤山寛美さんがいて、吉本には花紀京さんがいて、そんな時代でしたから、若手はよけいなギャグとかできなかったんです。そんな中で、ひたすらギャグばっかりやってたのは、僕と岡八朗兄さんくらいで(笑)」
修士「じゃあそれ、今回やりましょうか? 行きましょうよ、ホロリ」
寛平「そやな。ホロリのシーンも一発入れとこか?」
修士「人を笑かすことができる人は、感動で泣かせることもできますからね」
寛平「う~ん、できるかな?」
修士「できますって(笑)」
寛平「確かに俺、NHKで坂田三吉の役をやって(「土曜ドラマ 新・王将」1992年、NHK総合)、それでアジアの主演男優賞ももらったからね(第4回上海テレビ祭国際コンクール最優秀男優賞受賞)」
修士「そうですよ、ホロリも行けますよ。あとはホンマに、宮地が泣かせるホンを書けるかどうかですね(笑)」
寛平「もし、宮地が書かれへんってなったら、『藤山寛美さんからパクって来い』って言っとかんと(笑)」
修士「最後の手段はそれで行きましょう!」
――では最後に、「ザテレビジョン」の読者とユーザーに、メッセージをお願いします。
寛平「とにかく来てほしい! それだけです!」
修士「寛平師匠が『とにかく来てほしい!』と言っている。…みなさん、それが全てです!」
寛平「今回のライブを見て、『何やねんコレ』とか『損した』とか思ったら、帰りに楽屋に来て、僕の体に落書きしてもいいですよ」
修士「いやいや、師匠がそんなこと言ったら、お客さんは、コントが面白かったとしてもみんな楽屋に来ますよ(笑)。もうこうなったらいっそのこと、もし面白くなかったら、メンバー全員の体に文句を書いていってください!(笑)」
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