英国人プロデューサーのホレス(益岡徹)に招かれて、ロンドンの舞台に立つことになった、ブロードウェイで活躍するミュージカル・スター、ジェリー(坂本)が、ホテルの部屋でひとりタップダンスのレッスンをしていると、階下の部屋に泊まる美しいモデル、デイル・トレモント(多部未華子)が苦情を言いに上がってくる。そこでジェリーがデイルに一目惚れし、やがてふたりは心を通わせていくのだが、ひょんな行き違いから、デイルはジェリーを友人マッジ(朝海ひかる)の夫(ホレス)と勘違いし、大きくその運命は変化していく。2人の恋模様におけるケミストリーを描いた物語は、主人公カップルによるデュエットダンスの美しさが見どころの舞台だ。そんな中で、坂本がどんなジェリーを演じていくのかとても興味深い。
「多部さんのイメージは、ドラマや映画といった映像の中での印象が非常に強いと思うんですけど、イメージが全く違いますね。もともと、『アニー』を見て、“ミュージカルをやってみたい!”という夢を小さいころに持ったみたいですけど、踊りと歌はできても、タップまでこなせる人はなかなかいない。海外ミュージカル初挑戦でもあるし、短期間にここまで完璧にできているのは、相当努力されたんだろうなと感じますね。あまりタップになじみのない方が見たら、タップのミュージカルってこういうものなんだなって思うと思うんですが、タップに精通されていて、アステアの作品が好きで見てくださる方も多いと思うので、そういう方にも、“素晴らしいな”と思っていただけるように、許された時間の中で精一杯努力したいです。アステアのタップのように、華麗に舞い踊れるような気持ちでいられたらいいなと思っています」
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