坂本昌行 失って気付いた”当たり前”の尊さ

2018/09/22 06:00 配信

アイドル

「失ったからこそ自分が本当にやりたかったことが見えた気がした」と坂本昌行。11/5(月)~上演の舞台『TOP HAT』で主演を務める

必要以上に自分を追い詰めてしまったとこもあった


坂本がタップダンスを始めたのは、2005年の2月から3月にかけて上演された、ブロードウェイミュージカル「NEVER GONNA DANCE」のとき。普通の踊りとリズムの取り方が違うところで苦戦したという初のタップを、“一生懸命リハビリをしているおじいちゃんみたいだったと思う”と振り返る。今、あらためて振り返って演じてみたい作品はあるかと尋ねてみると。

「『フットルース』(2001年9~10月上演)かな。その後、2016年にやったミュージカル・コンサート『ONE MAN STANDING』の中でも『フットルース』をやらせてもらったんだけど、演出の方と、“2001年の『フットルース』は、みんながナイフを持っているような若々しさとか危うさを持っていたけど、歳を取るとこんなにもシブい『フットルース』になるんだね”って語り合いながら、その違いを実感したんですよね(笑)。なので、どっちの『フットルース』も、自分の中に大切に置いておくのがベストなんじゃないかなって、今は思ってますね。『ボーイ・フロム・オズ』(2005年6月に初演)とかは、今の年齢で演じると、全く違った印象になるのかな。実際に存在する人物を演じるのってすごく難しくて、当時はお客さんには見えないような“ピーター・アレンは右利きなのか左利きなのか”っていうところまで深く考えて演じたのもあって、必要以上に自分を追い詰めてしまったとこもあったので、今だったら、深く考えながらも、もう少しリラックスして演じられると思うんですよね」