坂本昌行 失って気付いた”当たり前”の尊さ

2018/09/22 06:00 配信

アイドル

「失ったからこそ自分が本当にやりたかったことが見えた気がした」と坂本昌行。11/5(月)~上演の舞台『TOP HAT』で主演を務める

失ったからこそ自分が本当にやりたかったことが見えた気がした


今年でジャニーズ事務所入所30年を迎え、ミュージカルという場ももちろん、“自分がやるべきこと、やりたいこと”の上に自らを置いていると感じる坂本。彼は、今の自分を見つけられたのは、自分の未来が見えず一度事務所を退所したときに感じたことがきっかけだったと語った。

「1年ちょっとくらいだったかな。自分の未来が見えなくなって、旅行会社に勤めていた先輩の助言もあって、誘われるまま事務所を辞めてサラリーマンをやっていたときに、同期の仲間や後輩が頑張ってる姿を見て、すごく羨ましく思ったのと同時に、失ったからこそ自分が本当にやりたかったことが何だったのかっていうものが見えた気がしたんですよね。当たり前だったことが、当たり前じゃなくなったときに、人は本当に大切だったものに気付けるものなのかなって思ったというか。住む家や、着る服や、何気なく毎日口にしている食べ物や、普通に過ごしている毎日の生活がなくなって初めてそれが自分にとってどれだけ大切なものだったのかということに気付く。小指を怪我しただけで普通に歩けなくなったり、口内炎ができたときに、揚げ物とか一切食べられなくなって、“ここ、こんなに使ってたんだ…と”気付いたり、本当に気付けないことって多いんだなって思ったんですよね。いったん事務所から離れたことで、本当に“当たり前”ということが、どれだけ素晴らしいことで、贅沢なことなのかということを感じられるようになったんです。自分にとってステージの上で踊ることや歌うこと、そして演じることがどれだけ大切なものだったのかってことに気付けたんですよね」

今、坂本は全ての“当たり前”に心から感謝できているという。最後に、坂本にとって“秋”とはどういう季節なのかを聞いてみると。

「ミュージカルとか個人の活動をするタイミングがいつも秋なんです。V6でのコンサートが終わって、一段落つくと舞台が始まるという、自分にとっては節目の時期でもあるので、1年の後半戦が始まるという印象ですね。気持ちが引き締まる時期でもあるというか。ことしは、『TOP HAT』から、後半戦に向けて、いいスタートが切れたらいいなと思っています」