9月29日に最終回を迎える連続テレビ小説「半分、青い。」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。21日放送の第149回では、有田哲平(くりぃむしちゅー)演じる津曲雅彦の“父としての顔”が描かれた。津曲が息子にかけた温かい言葉に、視聴者から喝采の声が上がっている。(以下、ネタバレがあります)
もともとシェアオフィスで「ヒットエンドラン」という企画会社を経営していた津曲は、ヒロイン・楡野鈴愛(永野芽郁)がものづくりの道へ踏み込むきっかけとなった人物だ。
鈴愛から岐阜犬の権利を買い取った津曲は、大手おもちゃメーカーに売り込んで大ヒット。鈴愛は、花野(山崎莉里那)にフィギュアスケートを習わせたい一心で「ヒットエンドラン」に事務スタッフとして潜り込み、花野を連れて再上京してきたのだった。
だがその後「ヒットエンドラン」は倒産し、津曲は後処理を鈴愛に丸投げして夜逃げ。2年後、カフェの店員としてシェアオフィスに戻ってきていた。
第149回では、鈴愛と律(佐藤健)が苦心の末に完成させた“そよ風ファン”が盗難に遭う。鈴愛の直観どおり、犯人は津曲だった。
“そよ風ファン”を大手メーカーに持ち込み、自分の手柄にして息子にいい顔をしたい津曲。そこに当の息子・修次郎(荒木飛羽)から電話が…。理不尽な理由で先生に怒られたという。
「うつしちゃいけない菌でも持ってるのかって言われて。みんな笑って…。僕、マスク外すと胸が苦しくなるんだ」。いじめを経験して心を閉ざしていた修次郎にとって、マスクは外界から自分を守る心の防護服のようなもの。それを心ない教師に物笑いの種にされ傷ついた修次郎に、津曲は優しく言葉をかけた。
「修次郎、マスクとらなくていいぞ」「帰っていいぞ。お前はまだ子供だ。相手は頭でっかちの大人だ。お前が到底太刀打ちできる相手じゃないし、そんなもんに太刀打ちする必要もない」。そして、“友達もできない”と自分を追い詰める修次郎に語りかけた。
「友達なんかいらない。媚びるな。自分でいろ。無理してみんなに合わせるな」
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