まさに“宇宙人兄弟の人間交流記”にふさわしい最終話。冬ノ介がいなくなって、1人で地球で過ごす夏太郎を取り囲む人間たちとの物語が、とても“らしく”て、ほっこりします。
ずっとどこか寂しそうにしている夏太郎の姿には切なくなりますが、冬ノ介と夏太郎が調査にやって来た地球で見つけたものが何なのか。それをゆっく~りと感じることができる30分。もちろん兄弟の絆にもグッときます。
そして季節が巡り、夏太郎の冬服がまた笑わせてくれます。夏太郎のあのグレーの上着を着ている姿は少し胸アツですが、真冬の格好、さすが夏太郎。そして最終話まで、自転車に乗るシーンで体を張る皆さん…すてきです。
第1話を見た時には、ピュアな宇宙人兄弟が個性的な地球人たちと、面白おかしい毎日を過ごすドラマだと思っていたのですが、まさかこんなに切なく、そして温かい気持ちにしてくれるだなんて…という今です。「かわいい」「攻めてる」だけではなく、いろいろな感情が味わえた全10話でした。
なんだか近くにいる生き物が「実は宇宙人だった」なんてことになってもおかしくないな~と思わされましたし、そんな時がきたら、広い心で受け止めたいと思います(笑)。
そして、もしこのレビューを最後まで読んでくださった方がいましたら、お付き合いいただきありがとうございます。そんな方のために最後にちょっぴり裏話。
第9話でイヌになった冬ノ介ですが、台本も「冬ノ介」ではなく「犬ノ介」と名前が変えられて書かれていたのです。
第9話だけなのに、細かいですよね。スタッフの遊び心に、そんな部分でもほっこりする作品でした。宇宙人兄弟・冬ノ介&夏太郎のトーキョー探訪、最後まで是非見届けましょう。
10月22日(月)夜0時59分からは、King & Princeの高橋海人、神宮寺勇太、岩橋玄樹が主演の部活コメディー「部活、好きじゃなきゃダメですか?」がスタートします。
文=ゆ~
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