後藤“大王”ひろひとが絶賛する若手芸人の差し入れはプチトマト数千個!?

2010/08/11 22:56 配信

芸能一般

「スリー・ベルズ」に出演する後藤ひろひと、音尾琢真、石丸謙二郎、ちすん、ウーイェイよしたか(写真左から)

映画「パコと魔法の絵本」('08年)の原作者としても知られる演出家・後藤ひろひとが、作・演出・出演するパルコ・プロデュース公演の第4弾「『スリー・ベルズ』~聖夜に起こった3つの不思議な事件~」が、8月10日から東京・PARCO劇場で上演中。9日、公開リハーサルと囲み取材が行われ、後藤のほか、出演者の音尾琢真、石丸謙二郎、ちすん、お笑いコンビ・スマイルのウーイェイよしたかが登場した。

同作は、クリスマスを舞台に、3つの物語「God-Father-Christmas」「Teardrop Vender」「Welcome To The Future」を同時進行で描くユニークな展開が特徴。天才詐欺師(音尾)がマフィアのボス(団時朗)とその息子の仲を取り持つ「God-Father-Christmas」、あめ玉をなめては泣く女性(ちすん)の過去が明らかになる「Teardrop Vender」、ストリートミュージシャン(岡田浩暉)と15年の眠りから突然目覚めた男性(ウーイェイ)が珍道中を繰り広げる「Welcome To The Future」は、一見関係がなさそうだが、物語が進むにつれて、寂れたスーパー「カネミツ」を中心に絡み合い、大団円へ向かっていく。

公開リハーサルを終えて後藤は、「慣れていないと、演出席にいながら涙がポロリと出ますね。基本的に自分が泣けない作品でお客さんは泣いてくれると思ってませんので、“これは成功するな”という気持ちでいっぱいです」と胸を張った。中でも、お笑い界から抜てきしたウーイェイの演技は見ものだといい、「パルコ側は(ウーイェイの起用を)かたくなに拒否したんですが(笑)、どうしてもPARCO劇場でスーパースターを生みたいと思いまして。その才能があるなと確信して、会社に訴えてきたんですが、一切認められず。でも、この作品でウーイェイよしたかの演技を見てもらうと、おそらく演劇界が揺れると思います!」と絶賛した。

それに気を良くした当のウーイェイは、「やっと分かる人が来たなって感じですかね」とコメント。さらに、「僕がやるべきことは、芝居をする、お客さんを泣かせる、それだけです」と気取って答えると、取材陣からは笑い声が。すかさず後藤が「よく覚えたな(笑)」とちゃちゃを入れ、会場は笑いに包まれた。

音尾とちすんは、ウーイェイとは今作が初対面。音尾は、彼の独特の口調が気になったようで、「台本を読んだ時もこんな声で、普段も変わらないから…“不思議な方だな”って思いました(笑)」と感想を。ちすんも「TVで見た印象と本当に変わらなくて。すごく優しいです」と話すと、ウーイェイが突然「好きです」とちすんに告白。「この芝居でちすんさんをモノにしようと思ってます」と決意をあらわにするも、「お断りします」と即座に拒否され、失恋(?)していた。

そんなウーイェイに追い打ちを掛けるように石丸は「ウーイェイはよく遅刻するんですよ。しかも遅刻すると、(おわびの印に)プチトマトを大量に差し入れする。しかも何千個と(笑)」と暴露。ウーイェイは「皆さんにビタミンを取ってもらおうと思って…すみません」と小さくなり、笑いを誘った。

最後に後藤は、「夏真っ盛りな暑い時期ですが、皆さんに素晴らしいクリスマスをお届けしたいと思います。いっぱい笑っていっぱい泣いてもらおうと思ってます。わたしも時々舞台袖で泣いております」と明かし、アピールした。