フジテレビさん担当ではないので正直に言うと、今回初めて「アウト×デラックス」を見た。いつも終電と締切のせめぎ合いをしている時間帯ということもあるが、フィーリング的にバラエティーよりドラマ派なので…。
だからこそ1本見終わった後に、盛大に後悔した。面白かったからというだけではなく、これを見ておけばもう少し豊かな人間になれただろうし、つまらない大人の代表格みたいに後輩に蔑まされずに済んだろうなと…。
それはさておき、まずSHINOBUブロック。個人的にDA PUMP全盛期ドンピシャ世代としては、現在の再ブレークには違和感アリアリのアゲアゲなのだが、まさかSHINOBUが今民宿のオーナーをしているとは。
というかこんなにチャラかったかな…。オヤジギャグは加齢臭と同じように比例して年齢とともに誰もが使うようになるのは仕方ないにしろ、スタジオに来たときの第一声が、元人気アーティストのそれではない。
遠慮なく現在のブームに乗っかるあたりはSHINOBUらしいかわいらしさが出ていて個人的には好感が持てるし、実際踊りのキレも民宿オーナーのレベルではない。
マツコらの目の前で踊る「U.S.A.」も若干の照れはあったものの、ノリ方が躍り慣れている感じがした。
東京に未練があるとのことなので、そのうちDA PUMP feat.SHINOBUなんて形で共演することがあったら、ますますダサカッコイイ路線を突き詰められそうだ。
そして高山ブロック。こちらもそれこそ「女大魔神」として脚光を浴びていた当時をよく知っているが、当時は本当にストイックなスーパーアスリートという印象が強かったので、お酒を飲んでチャーミングな笑顔を見せたり、“ゴリラ系”年下男性4人と共同生活をしたり、という変化球な暮らしぶりには驚いた。
中でも高山がお気に入りだという男子のある場面については、残念ながらその魅力が全く分からず、すぐさま知り合いのゴリラ系男子に電話して聞いてしまったほど。
ちなみにその男も「気持ちが分かる」と言っているが、小動物系男子の筆者としては正直全然そのツボが分からない。
そんな高山らは1回の夕食で2kgの豚肉を食べ、1カ月の米を炊く量が30kg以上という。普通に考えたら衝撃の量に驚くべきところなのだろうが、ちょっぴりあの暮らしに憧れるかも。
ああやってがっつりちゃんと食べていれば、もっとワンパクで大きくなれただろうなあ。
そしてそして、個人的にこの放送で最も興味深かったのがm-floによる「アウト面会」だ。
結成20周年ということで、筆者が中学・高校くらいの頃からバリバリ活躍していたのは記憶しているのだが、正直こんなに面白い人たちだとは思いもよらなかった。
LISAも言っていたが、とにかくいろいろな人にフィーチャリングで呼ばれ過ぎなVERVAL、他のアーティストに楽曲提供することもある☆Taku、美しい歌声を持つLISA…と、ミュージシャンが憧れるミュージシャンというイメージのある3人。
特にLISAの発言が自由過ぎるし、LISAの密着映像がいちいち面白いし、LISAがVERVALらに不満を言うつもりが…なんだかんだ“m-flo愛”がだだ漏れる展開は失礼ながら見ていてかわいらしいし、全力“LISA劇場”に腹がよじれるくらい笑えた。
百戦錬磨のマツコ＆矢部ですらたじたじで爆笑しながら見入ってしまう3人の大人による言い合いは、さながらフリースタイルのラップバトルのようで、某「M-1グランプリ」や某「THE MANZAI」のようなお笑いコンテストにも出てほしいくらい、ずっと見ていられる破壊力だ。
約1時間半にわたって大いに笑わせてもらった。
よし、こうなったらこのテンションで、いつまでも新人気分の後輩女子をコハマブルーの海が見える民宿に誘っちゃおう。
はい。アウトですね。
これに懲りず、Please come again.
文＝人見知りシャイボーイ
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