「あなたにとっての宝物は何ですか?」
ぶしつけな質問かなと思いつつ取材などでタレントさんに聞くことも多いのだが、まれに「難しいなあ…。逆にライターさんはどう?」と聞き返されることがある。
人の話を聞く商売をしている身としては、自分のことを話すのは苦手な分野であり、大した人生経験もなくのうのうと生きてきてしまった人間としては、サッカー・ベルギー代表のカウンターくらい怖い返しだ。
最近は「元愛犬のドルチェ(仮)です。でも、元嫁に持っていかれました」と同情を誘う返答を覚えたのだが、宝物を奪われるのって物にしても犬にしてもとてもつらいこと。
考えたくもないが、ましてやそれが人間だったとしたら…想像するだけでもつら過ぎる。
各局で放送されているドラマやバラエティー、アニメなどを事前に完成DVDを見て、独断と偏見とジョークに満ちたレビューで番組の魅力を紹介する、WEBサイト・ザテレビジョン流「試写室」。
今回は、自分にとっては代え難い“宝”である娘を誘拐された弁護士が主人公である、10月7日(日)放送の「ドラマスペシャル 誘拐法廷~セブンデイズ~」(夜9:00-11:09、テレビ朝日系)を取り上げる。
本作は、2007年公開のキム・ユンジン主演韓国映画「セブンデイズ」をドラマ化したサスペンス。一人娘を誘拐された豪腕弁護士・芽依子(松嶋)は、犯人からある殺人事件の被告人を無罪に導くよう要求される。
母性と倫理の苦闘を強いられる芽依子を主人公に、母娘の心揺さぶる人間ドラマが描かれる。
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