渡辺大、世界的映画祭の主演男優賞の次に狙うのはM-1優勝!?

2018/10/03 21:02 配信

映画

10月20日(土)より全国公開される、渡辺大の主演映画「ウスケボーイズ」の完成披露試写が開催(C)河合香織・小学館 (C)2018 Kart Entertainment Co., Ltd.

渡辺大の主演映画「ウスケボーイズ」が、10月20日(土)より全国公開。映画の完成披露試写が行われ、渡辺の他、出合正幸内野謙太竹島由夏伊藤つかさ、柿崎ゆうじ監督が舞台あいさつに立った。

作家・河合香織による、第16回小学館ノンフィクション大賞受賞の「ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち」を実写映画化。数千年のワイン造りに挑み、それを乗り越えようとした日本の若き革命児たちの姿を描く。

映画は「マドリード国際映画祭2018」外国語映画部門にて最優秀作品賞、最優秀主演男優賞を受賞。「アムステルダム国際フィルムメーカー映画祭2018」外国語映画部門にて最優秀監督賞、最優秀主演男優賞を受賞と4冠を獲得している。

ワイン造りに苦悩する実直な青年・岡村役で「マドリード国際映画祭2018」外国語映画部門の最優秀主演男優賞を受賞した渡辺は「時差ボケと初スペインで浮かれてしまって、ワインをしこたま飲んでしまった。だから、受賞の時はボンヤリしたままで、ドッキリというかビックリしたような感じだった」と受賞の瞬間を振り返った。

「アムステルダム国際フィルムメーカー映画祭」でも主演男優賞を獲得したが、「M-1の優勝みたいに次の日にすごく仕事が増えたというわけでもないので、粛々と毎日を楽しく過ごしています」と言って場内を笑わせた。

柿崎監督は「大さんの名前が呼ばれた時は、みんなでバンザイをした。その後に作品賞も発表されたけれど、噛みしめる時間があったので、そこは地味に喜びました。でも、こんなにありがたいことはないですね」と喜びの声を。

今回の映画化にあたっては「国産ワインを飲んだときに、あまりのおいしさに驚いた。そのときに『これは!』と思って原作に出合い、映画化しようという思いにかられた」と語った。

モデルとなった岡本氏と実際に会った渡辺は、「岡本さんは自然と向き合う寡黙な方で、感情の幅が広いわけではないが、ワインに対する熱量を静かに見せてくれる人。撮影で実際の畑も使わせてもらい、カメラの横では岡本さんが実際に作業する姿もあった。それがいい教材になった」と印象を語った。

また、城山を演じた出合は「2時間くらいお話する機会があり、寡黙なイメージとは裏腹にすごくお話をしてくれる真面目な方だった。実際にぶどうを栽培されている畑で撮影した時は緊張した」とか。

撮影は本物の畑を舞台に行われ、内野は「皆さんが大事に育てているぶどうを触るのは怖かった」、竹島も「畑の葉っぱなどを無造作によけなければならず、力の入れ具合に苦労しました」と緊張していたことを告白。だが、渡辺は「と言いつつも、みんな本番になるとズケズケやったよね」と明かして、一同爆笑となった。

また、映画の内容になぞらえて「既存の考えにとらわれずにチャレンジしたいこと」を聞かれた渡辺は「M-1で優勝すること!」と、まずは笑いを誘った後に「ワインの思いは紡いでいきたいので、ワインエキスパートの資格を取りたい」と宣言。

内野は「大君のように主演男優賞を獲る!」、竹島は「いつかは自分でワインを作りたい」、伊藤は「20~30年熟成したワインを飲めるよう、健康体を作りたい」、柿崎監督は「いろいろなジャンルの映画を作る」、出合は「台本を破り捨てるくらいの大胆な役者になりたい」とそれぞれ語った。

最後に柿崎監督は「映画を通して日本ワインの隆盛をみてほしい」とアピール。渡辺は「映画を見て終わりではなく、家に帰ったときにワインを片手に語らってもらえるとうれしい。そして、もっと国産のワインが日常的に飲まれるような文化が定着すればいい」とアピールした。