藤野涼子が時代劇映画に初挑戦する「輪違屋糸里」が、12月15日(土)から全国順次公開されることが決定した。
原作は、浅田文学<新選組>第二弾となる「輪違屋糸里」(文春文庫刊)。歴史が大きく変わろうとしている渦の中で、大義をもって都を守り、そして恐れられた新選組の姿を女性の視点で描いた愛の物語となる。
背景となるのは、結成当初の彼らにとって最も重要な事件である、筆頭局長・芹澤鴨の暗殺に隠された謎。幕末の京都で、花街の“美”と、儚い夢の“哀”が交錯する。
初期の新選組に、近藤勇と芹澤という二人の局長が存在し、両派が対立を深めていた時代。新選組副長・土方歳三に思いを寄せる島原輪違屋天神・糸里。平山五郎との愛に翻弄される桔梗屋天神・吉栄。芹澤とお梅。幕末の京の色街に生きる3人の女性たちが愛したのは、奇しくも新選組の志士たちだった。男たちの対立に翻弄されながらも、自らの愛を貫こうとする女たち。そして、―筆頭局長であった芹澤の暗殺に隠された謎が女性たちの視点で明らかになっていく。
主人公の島原輪違屋の芸妓・糸里を演じるのは、「ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判」(2015年)で日本アカデミー賞新人俳優賞に輝いた藤野。まだ幼さが残る初々しい姿と、十代とは思えない妖艶な女性像を演じ、スクリーンでの時代劇初挑戦ながらもその実力を見せつけている。
土方には「赤い糸」(2008年)で同じく日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した溝端淳平。そして、吉栄を松井玲奈、平山五郎を佐藤隆太が演じる。また、芹澤には塚本高史、愛人・お梅を田畑智子が演じた他、炎鷹、新妻聖子らが脇を固め、松平容保役の榎木孝明と甘味処隠居役の石濱朗が特別出演をしている。
さらに、テレビシリーズ「鬼平犯科帳」など、人間ドラマと時代劇を融合させる名手・加島幹也がメガホンを取る。
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