WOWOWにて10月7日(日)深夜0時30分より、WOWOW・TBS・テレビ東京 3局横断 Paraviオリジナルドラマ「touristツーリスト」の「第3話ホーチミン篇」が無料放送される。
本作は動画配信サービスのParaviが初めて制作したオリジナルドラマで、第1話はTBS、第2話がテレビ東京、第3話はWOWOW(※無料放送)と3局をまたいで放送した後、未公開シーンを含むオリジナル版をParaviで独占配信するという異例の試みで展開される。
その第3話である「ホーチミン篇」で、ヒロイン・カオルを演じるのは尾野真千子。愛人と浮気旅行中の夫を追ってベトナム・ホーチミンへやって来たカオルは、謎の青年・天久真(三浦春馬)と出会い、本当の自分を模索していく。
ホーチミンでのロケ撮影を終えた尾野は、「撮影の何もかもが、日本とは違った」と話す。そんな尾野に、本作の見どころや撮影中のエピソードを聞いた。
──天久真と一緒にかつて夫と歩いた場所を訪ね、“思い出の上書き”をして回るというカオルの行動は、同じ女性として理解や共感ができるものでしたか?
あまり理解しようとはしていませんでした。自分の物語ではないので、どの作品でも「理解しよう」とすると苦しむんです。なので、「この人はこういう行動をとったんだ」と自分に思い込ませながら演じていました。
──では、カオルは別人格として、自分とは切り離して捉えていると?
そうですね。
──撮影する上で、特に意識していたことは何でしょうか?
ホーチミンの空気や風、街、人、物をちゃんと感じようと思っていました。ザワザワしていましたけど、とても人が優しい街だなと思いましたね。撮影を手伝ってくれた現地の方からも、にじみ出てくる優しさを感じました。
…あと、クラクション!
──クラクション?
クラクションがすごかったの!(笑) 日本だと「危ないですよ」と知らせるために鳴らしますけど、ホーチミンでは「ここにいるよ」という意味で鳴らしているみたいなんですよね。車が曲がるときに鳴り、止まるときに鳴り…。昼夜問わず、日本では考えられないくらいに鳴っていました。
撮影中だからといってクラクションを止めることはできないので、その中で声を張って演じています。本当に、音楽のようにずっと鳴っているんです(笑)。文化の違いを感じましたね。
──撮影期間はどのくらいだったのでしょう? 現地の食事も楽しめましたか?
一週間ですね。なるべく現地で出してくださる土地のものを食べるようにしていました。
劇中にも出てくるバインミーは、ベトナムのサンドイッチなのですが、日本にあってもおかしくない親しみやすい食べ物でした。今は日本にもパクチーが入ってきていますし、食事で驚くことはそれほど無かったです。
──パクチーは“いける派”なのですね。
いや、“いけない派”です(笑)。苦手なんですが、現地の方が日本で食べるベトナム料理より、パクチーの入っている量が少なくてスッキリしているように感じました。なので、それほど抵抗もなく食べられていましたね。
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