田中れいな、2年の成長を見せる主演ミュージカル「ふしぎ遊戯」第2幕!過去の自分、思いを語る

2018/10/09 06:00 配信

アイドル インタビュー

得意の歌は楽にこなしているのかと思いきや、そんなに簡単なことではなく、裏では稽古の積み重ねとしっかりした芝居への考えを立てていた


これぞ「ふしぎ遊戯」なコミカルさ。歌は上手くより感情を


――舞台は主演はもちろん、舞台上の全員が細かい芝居をしているところもポイントです。そういう部分で印象的な役者さんはいますか?

輝馬君の心宿(なかご・青龍七星士の1人)で、お芝居が上手いのもそうなんですが、顔立ちも格好良くて身長も高くて、そのまんま心宿なんですよね。通しをした時にこんな風に来るんだって感じさせられて、輝馬君が向けてくる感情によって、心から心宿に対して唯を返してっていう気持ちになるんですよ。

美朱の敵なんだけど、どうして心宿の心がそういう風になってしまったのかというのも描かれるので、注目の人だと思います。

――前回はアドリブやコミカルなシーンも多くありましたが、そこはどうでしょう?

あります、めっちゃあります! 今回は結構重たい話になるから私もそこはどうなるのかなと思ってたんですが、朱雀側はメチャクチャあって、「ここでやっていいんですか!?」っていうくらいです。アニメはそういうところも見どころだったし、むしろ「ここでふざける?」みたいなのは前回より多く描かれている気がして、これでこそ「ふしぎ遊戯」だなって思いながら楽しくやってます。

アドリブやコミカルなシーンも「めっちゃあります!」。シリアスな話でも笑いが生まれるのが「ふしぎ遊戯」の楽しいところだ


――聞いているだけで楽しそうです(笑)。プラス、田中さん的には歌も。

そこなんですけど、「信長」(「信長の野望・大志」)や「ヨルハ」(「音楽劇ヨルハVer1.2」)はお芝居メインからの歌だったから、「よっしゃ、歌きました!」っていう気分だったんですが、今回は出ずっぱりの中で歌もたくさんだから、気持ちはちょっと違うんですよね。「このまま歌に行かんと」みたいな流れで。

それが不自然に見えると「そこで歌うの?」ってなってしまうから、どう上手く歌うかより、いかに喋ってるように歌えるか、感情を繋げたまま歌のように台詞を出していけるかというのが課題になってます。課題のままじゃダメなので、頑張らないとですけど。

――では最後に、上演に向けてメッセージをお願いします。

「ふしぎ遊戯」は私にとって初めての外部舞台だった、すごく特別な作品です。前回なら続編がある期待感もあったんですけど、今回は本当にこれで終わっちゃうんですよね。もうすでに寂しいんですけど、これを終えたら今年はもう終わるんじゃないかというくらいの気合で向かっているので、たくさんの方に見にきてほしいです。

自分の心や感情がとても大事になってくる作品なので、ちゃんと自分を美朱にして、皆と一緒に、「見にきて良かった」って、何ならリピートしちゃおうと思ってもらえるような作品にしたいです。

取材・文:鈴木康道