8月のクランクインから約2カ月。織田の現場での様子について、後藤氏は「とても真面目な方」だと話す。
「この『SUITS/スーツ』において、甲斐正午という役をどのように演じることがベストなのか、毎シーン、毎カット探られています。場合によっては、監督がOKしても織田さんから『すいません、別のやり方でやってもいいですか』と言うことも。そしてそれが良くて採用されることもあるので、やっぱり織田さんはすごいなと感じます」
その真面目さは、衣装であるスーツ選びにも表れている。
「織田さんは、『甲斐という男は、着るスーツと着ないスーツが決まっていると思います』とおっしゃって、甲斐として着るスーツを相当こだわって選んでいました。シルエット、質感、ダブルかシングルか、ベストは着るか着ないかなど…。
とりわけ、スーツの襟のとがり方がすごく特徴的です。そのデザインは“ピークドラペル”というそうで、スタイリストさんも『同じものを探してもなかなか見つからないかもしれない』と言っていました。あるブランドの既成品であったり、いちから作ったものもあります。そこも意識して見ていただけると面白いかもしれません」
織田のバディ役を務めるのは、Hey! Say! JUMPの中島。このドラマの要となる掛け合いを披露する二人だが、プロデューサーである後藤氏は二人をどのように見ているのだろうか。
「中島さんの“やんちゃぶり”を、どの程度2ショットで出せるかがポイントだと思っています。ポスターでも中島さんが織田さんの肩に肘を置いたり、芝居だとしてもかなり勇気のいること。彼はその勇気を毎シーン頑張って出しては探りを入れ、織田さんもドンと受け止めています。そんな中島さんを見ていて感心しますし、頼もしく感じています。
現場の二人は、仲が良いんですが決してなれ合いにはなりません。いい距離感を保って撮影しています」
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