――収録に参加されてみて、現場の印象は?
本当の家族のように現場の雰囲気がよくて、それぞれのキャラクターが確立されて、ぶつかることもなく良いバランスであると思います。松下奈緒さんのことはずっと前から知っているので、すんなりと夫婦として役に入ることができました。
一方で、子役の子供たちはなかなか心を開いてくれないので、なるべくコミュニケーションを取るようにがんばっています(笑)。緊張した面持ちで現場に入っていますし、みんな礼儀正しく、まさにプロ意識を持った“共演者”という感じです。僕としてはもっと子どもらしくいてくれたらうれしいんですけどね(笑)。
安藤サクラさんとは二度目の共演となります。表現・表情ともに豊かな方で、共演していて穏やかな気持ちになります。画面から福ちゃんがそのまま抜け出してきたようで、演じていても自然体という印象です。共演していて勉強にもなりますし、きっとこの役で女優としてもさらに成長していかれるのでしょう。
萬平役の長谷川博己さんは人懐こくて、すごく面白い一面もあり、会話のなかで和ませてくれます。福ちゃんと萬平さんは、まさに“和み夫婦”です。二人で一緒にいても、別々に本を読んでいるような関係なのではないでしょうか。
一方で忠彦と克子の夫婦は、二人に比べると、すでにいろいろと乗り越えてしまっていて、もう一周してしまっているイメージです(笑)。
リハーサルでも、僕ら夫婦は隣同士に座っていることが多いのですが、福ちゃんと萬平さん夫婦は、座席一人分の間を空けて座っています。でも、決してよそよそしいというわけではなく、お互いのパーソナルスペースを守っているように、それが心地いい関係なんだろうなと感じられます。
忠彦と克子もきっと最初はそうだったのかもしれませんが、今はもう、知らない間に隣に座っている関係なんでしょうね。家族としてみんないい関係をそれぞれの形で築けているので、それが画面からも伝わればいいなと思っています。
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