窃盗事件を扱う捜査三課が舞台ということで、基本的にはグロテスクな事件もなく、安心して楽しく見られる本作。その中に、働く人の葛藤、これから働こうと思う人の不安など丁寧な心理描写がある。
第1話では、煙鴉(遠藤)が「お前、刑事に向いているよ」と何気なく掛ける言葉が、終わる頃にはグッと刺さる。誰しも向き不向きで仕事や人間関係に悩むことはあるが、それって誰が決めるのか。誰の言葉を信用するのか。1話では「向いてる」「向いていない」をキーワードに見ると、学びのあるものになる。こういった投げ掛けは今後も続いていくと期待している。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)