<試写室>中島健人“王子封印”で『大人から子供まで楽しめる』を実現した「ドロ刑―」

2018/10/13 21:38 配信

ドラマ

宝塚瑤子役の江口のりこ(C)NTV


3、“キラキラ封印”の中島健人が結局キラキラしている


そして、キャスト。遠藤、石橋杏奈、中村倫也、江口のりこ、野間口徹、丸山智己、板尾創路、稲森いずみと脇を固める俳優がドラマを盛り上げていくが、やはり注目は中島だ。

中島というとSexy Zoneのメンバーでキラキラ王子として活躍し、演技も恋愛モノが多い印象があったが、今回の役は胸キュンなどせりふは特になく、“キラキラを封印”している。いわゆるノーセクシーだ。

細面隆一役の野間口徹(C)NTV


今どきの若者の代弁者として理不尽には意義を唱えるシーンがあるが、不思議とイラッと来ないのである。むしろ褒められたら素直に喜び、失敗したら落ち込み、意味不明な年輩者に振り回されてアタフタしたり、空気を読まずにマイペースを貫いたり、というキャラクターの中から溢れ出る“キラキラ”が見る者を引き付ける。ここが中島の魅力なのだろう。中島の演技になじみがない人には、是非この機会に彼の骨太で繊細な演技力も知ってほしい。1話のゲスト・高橋克実との取り調べでの攻防は圧巻だ。

煙鴉役の遠藤憲一(C)NTV


そして、単純に見ていて美しい。スラッと長い脚と、アップに耐えられるきれいな顔立ちが1話の中でコロコロと変わり、一切飽きが来ないのだ。中島演じる斑目が笑って、怒って、喜んで、落ち込んで、迷って、という顔は子犬を見ているような気分にもなって来る。

「大人から子供まで楽しめる」とは、誰かと語り合いたくなるドラマ!


スリ役のひょっこりはん(C)NTV


「大人から子供まで楽しめる」ドラマが今夜、いよいよ始まる。斑目や捜査三課のメンバーの奮闘に笑って、煙鴉のすごみにドキドキして、放送終了後には誰かと語り合いたくなる本作を、まずは1話見てみる事をお薦めする。