伊沢拓司から見る「東大王」の魅力とは? 受験生必見の勉強法も

2018/10/16 06:00 配信

バラエティー インタビュー

伊沢拓司は、ほか三人の東大王が「知識量がすごい!」と口をそろえるほどの知識王!(C)TBS

大学受験は「もう逆転でしか勝てないな」と


――伊沢さんは受験生時代、どのような勉強法を実践していたのでしょうか。

僕がクイズに興味を持ち始めたのが、中学1年で部活に入った時からなんですけど、そこから結構クイズ一本でやってきて、勉強をほとんどしていなかったんです。高校2年生の冬くらいに受験勉強を始めたので、現状で負けているからには、「もう逆転でしか勝てないな」と。そうなった時に、志望校を東大に絞って「じゃあ、東大に行く時に何が必要なのか」というのを全部逆算して、勉強の内容を決めました。例えば、東大文系の数学だとベクトルの分野が出題されたことが30年以上なかったので、ベクトルの勉強は一切しない、とか。センター試験のベクトルは、統計を勉強することで代替する、とか。そういう対策をどんどんしていって。切り捨てるところは切り捨てて、残った部分を大事にするという勉強法をとっていましたね。

――苦手だった教科はありますか?

数学がすごく苦手でした。他の教科と比べても特に数学は積み重ねが大事で、ひらめきで解けるものではなくて……僕は勉強をサボり続けていたので、まず基礎の部分ができてなかったんですよね(笑)。基礎がないから、上にものが乗らない状態で、しかもそれを分かっていながらタッチするのが嫌で、夏まで放置していました。やり始めると絶望するに決まってるから(笑)。

でもさすがに限界を感じたので、とりあえず高校1年生の教科書からやり直して、4カ月くらいは東大の入試問題には触れずに、基礎問題だけをやっていました。それで基礎問題を解き終わったのが3年生の11月か12月で、そこから応用問題をやって、という風に進めました。

もうひたすら暗記でしたね。問題をいっぱい解くだけではなく、1つ例題を解いたら“どう解いたのか”のプロセスを頭の中に入れる。電車の中でも、問題を見て、どう解くかを考えて、解答を見て確認して……というのを繰り返していました。数学でよく言われる“手を動かして論理を紡いでいくもの”という考え方は捨てて、論理の構成を暗記していくこのやり方が自分には合っていたと思います。