――収録に参加されてみて、現場の印象は?
スタッフの皆さんが明るく面白く、とてもいいカンパニーです。それは、福子ちゃんと萬平さんが醸し出す雰囲気のおかげでもありますね。僕も、せりふは威圧的に言っていますが、カットがかかったら長谷川さんと楽しくおしゃべりしています(笑)。
実は、長谷川さんはうちの妻と過去に共演されていて。「妻がよろしくと言っていました」とお伝えしたら「え! 覚えていてくださったんですか!」と驚かれたんです。元夫婦役での共演だったので妻が忘れるわけないと思いますが、なんだかちょっと面白い方です。そのリアクション、ちょっと萬平さんっぽいでしょ(笑)。
安藤さんとは共演シーンがあまりないので、スタジオでお会いすることも少ないですけれど、ベイビーにはよく会います。お父さん、お母さん、おじいさま、おばあさま、みんなにとってもよく似ていてかわいらしいんですよ。すごく癒されます。さっき一緒に写真をとって、安藤さんに見せたところです(笑)。
――放送を楽しみにしている読者の方々へのメッセージをお願いします。
この作品全体の魅力は、人と人との出会いや絆です。この時代だからこそ大変だったことって山ほどあるじゃないですか。今は携帯一つで無事が確認できますが、この時代はその場での情報しかないわけですから、人と人とのコミュニケーション、言葉の一つ一つがすごく大切だったと思うんです。
そんな中で紆余曲折の人生をどう生きていくかという、いい意味ですごく泥臭い物語。その泥臭さや描かれている愛を楽しんでもらえたらいいですね。ご覧になっていただいたら、きっとまんぷくになって楽しい一日をスタートできると思います。非常にわかりやすいので物語の世界に入りやすいですし、いろんな目線から共感できる。
安藤サクラさん、長谷川博己さんはじめ、役者陣も非常に豪華なので、ぜひ毎日見逃さないようにしていただきたいなと思います。
昭和19年、春。夫婦となった福子(安藤)と萬平(長谷川)は、貧しいながらも幸せな新婚生活を送っていた。しかし、戦況が激しさを増してきたため、反対する母・鈴(松坂慶子)を説得し、萬平の親戚を頼って3人で上郡に疎開することに。しかし疎開してしばらくすると、萬平に赤紙が来てしまう。覚悟を決めた萬平だったが、憲兵隊に受けた拷問が原因で、突然激しい腹痛に襲われる。
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