10月24日(水)深夜1時より前編の再放送が、そして27日(土)夜9時から後編が放送される、北川景子主演の土曜ドラマ「フェイクニュース」(NHK総合)。本作は野木亜紀子のオリジナル作品で、ネットニュースやSNSを題材にした社会派エンタメドラマだ。
女優デビューからこの10月でちょうど15年。数多くの作品に出演し続ける北川と、次々にヒット作を生み出す野木は、今回が初タッグとなった。テレビドラマ界の第一線を行く2人が語る、それぞれの「覚悟」とは?
北川「『図書館戦争』シリーズ(2013年ほか)や『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年、TBS系)を見ていましたし、原作ファンの方もそうでない方も楽しめる書き方をされる方だよと、いろんな人から聞いていたんです。そんな先生とオリジナル作品でご一緒できるのは、すごくうれしかったです」
野木「ありがとうございます」
北川「『アンナチュラル』(2018年、TBS系)もすごく面白くて。今回はどんなふうに書かれるんだろうと、楽しみにしていました」
野木「北川さんのことは『モップガール』(2007年、テレビ朝日系)から拝見していました。初主演作ですよね?」
北川「そうなんです。相当前で、しかも深夜の放送だったのに…ありがとうございます!」
野木「いろいろな作品がありますが、中でも『悪夢ちゃん』(2012年、日本テレビ系)が好きでしたね。いやぁ、本当にキレイな人だなと思いながら、いつも見ていました」
北川「恐縮です(笑)。野木さんはすごくサバサバしていて、さっぱりしたお姉さん。表も裏もなく、何事もスパっと言ってくださるんです。『竹を割ったような方』と聞いていましたが、想像していたよりさらに切れ味がいい感じでした(笑)」
北川が演じるのは、新聞社からネットメディアに出向してきた東雲樹。記者としてのプライドを持つ熱い女性だ。野木は主演が北川に決まったのを受けて、樹のキャラクターを北川に寄せていったそう。
野木「もともとメディアを題材にした作品がやりたかったんです。また、今やるなら新聞記者よりはネットメディアの記者で、題材が堅いので女性主人公がいいなと思いまして。樹は芯があって、自分の意見が言えないといけない人物です。北野拓プロデューサーたちと話しまして、北川さんならそういう女性を演じられるのではと思い、お願いしました。そして、北川さんはどう見ても美人なので、美人記者っていう設定を付け加えたんです(笑)」
北川「もしかして、樹がテコンドーの経験者っていうのも、私のイメージからですか?」
野木「そうですね。何かいけそうかなと思いまして(笑)」
北川「大変苦労しました(笑)」
野木「北川さんのお芝居がすごく良くて。後編部分は、まだ音楽が付いてない段階で見たのですが、北川さんの演技にグッときて泣きました」
北川「うれしいです。脚本を読んだときに、私に寄せてくださったのかなと思う部分も結構あったので、演じていて楽しかったですね」
取材されることが多い北川は、役作りで自身の経験を回顧したとも。
北川「これまで取材していただいた記者の方を思い浮かべたのですが、服装や取材のスタンス、切り口が人によって全然違っていて。なので、野木先生が書かれた樹のキャラクターを大切に演じようと思ったんです。樹は芯が強いだけじゃなく、精神的な強さや我慢強さ、取材するに当たっての思慮深さなどがあり、常にいろんなことを考えている女性なのかなと思って」
野木「ご自身は結構考える方?」
北川「結構、考えちゃうんです。あんまり感覚で生きられないので」
野木「演じる上でも?」
北川「台本を読んだときの第一印象はすごく大事にして、その通りにやろうと思うんです。けど、いざ現場に行って他の役者さんとお芝居をしたり、監督と話したりすると、いろいろ考えちゃって。今回は監督もたくさん撮る方でしたし、撮影していく中で新しい感情が生まれたりもして、すごく考えながら演じました」
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