大迫力の子供歌舞伎に情緒あふれる街並み! 石川発地域ドラマの魅力を徹底解剖

2018/10/30 21:52 配信

ドラマ

歌舞伎の名作「勧進帳」がかぎ!


「勧進帳」に登場する安宅の関(C)NHK


本作で子供歌舞伎の演目となっている「勧進帳」。

「勧進帳」とは、 寺社や仏像の建立・修繕のために必要な寄付を募る趣意を記した帳面のこと。

歌舞伎では、安宅の関を通り抜けようとした義経一行が、関守の富樫に疑われたため、機転を利かせた弁慶が何も書いていない巻物を勧進帳として読み上げる姿が描かれている。

劇中では主に“勧進帳読み上げ”と、義経らを先に落ち延びさせた弁慶が後を追って去っていく“飛び六方”などが取り上げられる。

この「勧進帳」のあらすじを意識しながらドラマを鑑賞すると、展開をより楽しむことができるかも…?

また、生前に曳山子供歌舞伎を鑑賞したことがあるという十二世市川團十郎の弁慶も映像で登場!

一瞬ではあるが、迫力満点の弁慶を楽しむことができる。

さらに歌舞伎要素は登場人物にも散りばめられており、曳山を仕切る町の男・五人衆の面々は「勧進帳」に登場する義経の家来・四天王をもじった名前となっている。彼らのフルネームはエンドロールで目を凝らしてチェックしてほしい。

美しい小松の景色を堪能


石川県出身の鹿賀丈史も本作に出演(C)NHK


今作の見どころの一つでもある、小松の風景。

西田が会見で「小京都ですごく風情がある」と述べていたように、情緒ある街並みが作品に彩りを添えている。

さらに安宅住吉神社の境内にある「勧進帳」の舞台・安宅の関跡やこまつ曳山交流館みよっさなど、多くの施設や観光スポットが登場。

画面を通して小松の街の魅力を堪能することができる。