岡田将生主演のドラマ「昭和元禄落語心中」(毎週金曜夜10:00-10:45、NHK総合)第3回「迷路」が10月26日に放送され、菊比古(のちの八代目有楽亭八雲、岡田)と“助六”と名を改めた初太郎(山崎育三郎)の二つ目時代が描かれた。1枚の羽織を相合傘のように被り雪をしのいだり、酔っぱらった助六を菊比古が膝枕したり…肌と肌が触れ合う菊比古と助六の蜜月ぶりに、視聴者から歓喜の声が上がっている。(以下、ネタバレがあります)
「昭和元禄落語心中」は、雲田はるこの同名漫画を原作としたヒューマンミステリー。昭和の落語界を舞台に、主人公の八代目有楽亭八雲(岡田)を始め、芸の世界に身を投じた人々の生きざまを描く。
第3回の舞台は、昭和25年の東京。二ツ目に昇進し、師匠の家を出た2人の日々が描かれた。真面目な菊比古は銀座の洋食屋で働いて生活費を稼ぎながら落語を続け、助六は菊比古の家に居候し、食べ物をねだっては落語ざんまい。
「二ツ目に上がりたてで遊ばねえで、いつ遊ぶってぇの?芸の肥やしってやつだぁね」と悪びれない助六。だがその落語はすでに大人気で、菊比古は袖から助六の落語に「うまいな…」「すごい。迷ったらすぐダメになる話だ。初太郎に迷いはまったくなかった」とベタ惚め。菊比古の目には、憧れと嫉妬の光が宿る。
落語に夢中の助六と、助六ばかり見つめる菊比古。第3回では、そんな2人の間柄を示す蜜月シーンがいくつも登場した。
雪の舞い落ちる夜道、助六は菊比古の羽織を半分被り、落語「夢金」の雪景色の語りを始めた。つられて菊比古も落語「鰍沢」の雪景色をブツブツ…。この場面は、若い2人が「腹、減ったなぁ…」「ああ、腹減った…」と、貧乏暮らしも空腹感もなかよく半分こする名シーンとなった。
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