――前回は殺陣のすごさにも目を奪われました。「冬の陣」でも期待できますか?
鶏冠井:もちろんです。むしろ殺陣は今回さらに多くなってます。場面もそうですけど、手数がすごく増えてるんですよ。
谷:上手くできるか心配なくらいで。
鶏冠井:んなこと言って、また明智が格好良いんですよ。殺陣への注文も「格好良く、斬って舞ってください」みたいなことを言われていて。
谷:そうなんですよ。舞えって言われてもと思うんですけど(笑)。剣舞に近い感じかなと思ってやってます。でも明智だけでなく、武田や上杉、本多忠勝、真田昌幸とかもすごいですよ。歴史上の猛将たちですからね。殺陣は前回以上に見応え十分です。信長も豪快だし、孝介君は剣道経験者だからちゃんと日本の武士っぽい。腰がしっかり落ちていて、僕とは全然違うなって感じます。
鶏冠井:対極だよね。殺陣指導でも、こっちは無骨に、こっちは華麗にと言われるから。
谷:華麗に軽くって(笑)。以前ワークショップで殺陣を習っていたことはあるんですが、剣を持っての殺陣って実はそんなに経験ないんですよ。本当に何作かくらいで。あまり無茶を言わないでほしいです(笑)。
――一騎打ちも大人数の乱戦もまた注目ですね。
谷:あと、姫たちがまた可愛い! オープニングでの舞いは本当に癒やされるし、できればずっと舞っていてもらいたい。武将だけでなく、姫たちには姫たちの戦いがあって、そういう色とりどりな部分にも目を奪われてほしいですね。
鶏冠井:新しい姫もいるしね。
――浪役の仙石みなみさんは上杉の姫ですが、好きな武将に織田信長を挙げていました。信長談義とかされましたか?
鶏冠井:いえ、まだ全然。稽古ではまだそういう面は見せてもらってないですね。仙石さんのお眼鏡に叶う信長になれるように頑張ります(笑)。
谷:そこ、帰蝶じゃないの!?
鶏冠井:帰蝶とも分かり合わないと(笑)。
――帰蝶には明智が近づいていて、どういう結末を迎えるのか。「冬の陣」、そして最終章へ色々気になることだらけです。
鶏冠井:前回すごくご好評を頂いて、続編上演前から次作も決まっているというのは嬉しい限りです。この作品をご覧になってくださった皆さん全員の心に残る作品にしたいですし、「信長の野望・大志」はどの武将でも天下を狙えるゲームだから、信長編の次は明智編、武田編みたいに末永く続くシリーズになってほしいです。
谷:劇場も大きくなっての続編ですが、それはやっぱり初演が評価されたからだろうし、前回で上がったハードルを越えないといけないという気持ちも強いです。そうでないとお客さんも満足できないだろうし、上へ上へと向いていかなければ負けだと思ってます。物語のスケールもどんどん大きくなっていくので、最終章が楽しみと言っていただけるように「冬の陣」を全力でお届けします。
【田中れいな、今年は舞台「信長の野望」でバースデー!劇中歌3曲をプラチナエースの美声で披露する!! へ続く。同記事は近日配信予定】
取材・文:鈴木康道
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