――原作がある作品の時は、読んでから撮影に臨みますか?
その作品によります。今回は、原作に登場する役ではあるのですが、エピソード的には映画の中でかなり膨らませているので読みませんでした。
――脚本を読んだ感想は?
過去を巡るいろんな人間関係が繊細に描かれていて魅力的な脚本だなと思いました。
――大輔の祖母・絹子は、どんな女性ですか?
天真らんまんで真っすぐな性格。ピュアなんだけど、すごく強いものを持っています。
この女性を、どんなふうに演じればいいんだろうって思いました。脚本の中から自分なりに絹子のイメージを膨らませながら撮影に臨んでいました。
――絹子を演じる上で心掛けたことは?
絹子は嘉雄さんと出会って恋に落ちるんですけど、結婚しているから許されない恋。そんな中で、なぜ嘉雄さんに引かれたのか。
三島監督ともそのことについて話し合いながら、私の中でも絹子の嘉雄さんへの思いのようなものを実感として持っていたいなと思いました。
――絹子は嘉雄のどこに引かれたと思いますか?
絹子は本を読んで来なかった女性。嘉雄さんを通して本の魅力を知ったんです。こんなに魅力的な世界があるということを教えてくれた。きっと、絹子の周りには、嘉雄さんのような男性がいなかったんだと思います。
絹子にとって、嘉雄さんは初めて出会うタイプ。個人的には、二人で本を読んでいるシーンが好き。互いに読み合っている感じが、すごくいいですよね。
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