10月31日に27歳の誕生日を迎えたSKE48・須田亜香里。ことし6月の「第10回AKB48世界選抜総選挙」で2位を獲得すると、現在は地元・愛知のみならず、全国ネットのバラエティーにも多く顔を見せている。
そんなブレーク真っ只中の須田だが、2016年と2017年の選抜総選挙のスピーチでは、こんなことを語っていた。
――「須田亜香里」とネットで検索すると、「なぜ人気」と出てきます。
これは選抜総選挙という舞台上での、AKB48グループの一員としての人気に対する言葉だが、確かに、今の状況を見てもバラエティータレントとして「なぜ人気」なのかは気になるところ。
そこで、テレビ番組の制作者である、「SKE48 ZERO POSITION―」(CS・TBSチャンネル1)のプロデューサーで、SKE48に密着したドキュメンタリー映画「アイドル」の監督を務めた竹中優介氏と、7月に須田の密着VTRを放送した「人生が変わる1分間の深イイ話」(日本テレビ系)のチーフディレクター・那須太輔氏、さらに、長く須田を取材している人物として、写真集「可愛くなる方法」(学研プラス)でインタビュアーを担当したライター・青木孝司氏を加えた3人にそれぞれ話を聞き、バラエティーで起用される「須田亜香里 なぜ人気」の答えを探った。
まず、竹中氏と那須氏の話で共通していたのは、須田が弱さや裏側を“さらけ出している”という点だった。
竹中氏は「10年前、20年前にはやっていた番組と違う、今の番組の好まれるポイントって、人間性をむき出しにしている出川哲朗さん的な“リアルガチ”なところだと思うんですよ」と今の視聴者に好まれる傾向を踏まえ、「だから、弱さを隠さず、むき出しにしながら精一杯やっている須田さんの姿に、視聴者も共感しやすいと思うんですよね」と話す。
一方、那須氏からも「舞台裏で飲み物を持ち帰っていたり、部屋が思ったより地味だったり(笑)、そうやって全てをさらけ出しているから、視聴者も『あざといんじゃなくて、めちゃくちゃ頑張り屋なんだ』とか『本当に気遣いができる子なんだ』って思えるんじゃないかな」と、“さらけ出す”ことが視聴者の共感を呼ぶという旨のコメントが。
「オールスター感謝祭’18秋」(TBS系)でローションまみれになったり、「―日テレ系人気番組No.1決定戦」(日本テレビ系)で強風コンプレッサーの餌食になったりする姿から「NGなし」とも言われる須田だが、それは全力で仕事に取り組んだ結果として、“さらけ出”された部分の1つの言い方なのだろう。
だが、“さらけ出す”には気持ちが強くないといけないのでは? この疑問にはSKE48のシングル「パレオはエメラルド」(2011年)リリース時から須田を取材している青木氏のコメントが1つの答えになるかもしれない。
「(須田の属する)SKE48の3期生は大変だったよね。1期生、2期生と先輩がいた中で、すぐに選抜メンバー入りする子、正規メンバーに昇格する子がいて明暗がはっきり分かれたし、後に入ってきた4期生はキャラの強い子が多くて(笑)。3期生は激戦だったから、そこをくぐり抜けてきたハートの強さはあるんじゃないかな?」(青木氏)。
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