SKE48・須田亜香里 バラエティーでブレークの理由は“さらけ出す力”と卓越した“気遣い”

2018/10/31 12:00 配信

アイドル

せっかくなので写真集「可愛くなる方法」をアピールしてもらった撮影=武田真由子


制作スタッフの要望を察する“気遣い”


また、竹中氏は「昔は弱さがむき出しな上に暴走しがちだったんですけど、最近はその弱さを半分くらい、自分でコントロールできるようになりました。それによってできた半分の余白で、周囲が自分に何を求めているか、客観的に自分のことを見られるようになりましたね。今、一緒に仕事をしていて感じる最大の強さはそこです」と須田の成長を明かす。

その上で、「弱さをコントロールする“すべ”は場数を踏んで覚えたんだと思います。事務所移籍(※2017年4月よりツインプラネットに所属)とか、選抜総選挙の2位とかはあくまでもきっかけで、今の彼女のブレークぶりは、1つ1つの仕事に全力で挑み、全力で凹み、全力で復活した結果です」とも語った。

自分に求められていることを考えながら仕事に臨む、この点については那須氏も「『今のコメントで大丈夫ですか?』と何回も聞きながら、制作側の気持ちになって仕事をしてくれました。あと、基本的に自分が思っていることは正しいと思っていないらしく、マネジャーさんだけでなく、衣装さんやメークさんのアドバイスも取り入れているみたいです」と証言し、「とにかく“気遣い”がすごい」と、須田の周囲の要望をくみ取る力を“気遣い”という言葉で表現。

さらに、那須氏は「ロケ中に雨が降ってくると、カメラマンに近寄って行って傘を差してくれたり、密着は4~5人のチームで行うんですけど、最後には全員に手紙をくれて、スタッフみんなメロメロ(笑)。一緒に仕事をしたスタッフは、結構やられちゃうんじゃないですかね?」と、須田の“気遣い”を笑いながら明かしてくれた。

「最終的にどうすれば番組が面白くなって、どうすればスタッフさんが喜んでくれるかを考える、それは自分を客観視できないとできない戦い方です。バラエティーのロケでも動き方が全然変わったなって思うし、そういうのは制作者ってすごくうれしいんですよ。彼女の仕事が増えているのは、リピーターが多いというのもあると思います」(竹中氏)。

「振り切っている人ってバラエティーで重宝される傾向にあるんですけど、須田さんは人の気持ちを何とかつかもうという面で振り切っている。だから、いろいろバラエティーに呼ばれるんじゃないですかね」(那須氏)。

「『ブス』と言われて乗っかったり、バラエティーでは一段と求められることが分かってやってる感じはある。アイドルとしても、2014年のナゴヤドームコンサートを取材したとき、須田さんに見つかった気がして、翌週くらいにインタビューしたら、『いらしてましたね』と言われました。その一帯は関係者ブロックだったので、しっかりチェックしてたのかなと思いますが、そういう目配りができるところもいいですね」(青木氏)。

こういった番組スタッフらの求めていることを察して、心をつかもうとする“気遣い”が、今多くの番組に出演している理由の1つになっている。

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