ブロッサム、バブルス、バターカップの3人娘たちの活躍を描くキュートなガールズヒーローアニメ「パワーパフ ガールズ」。1998年11月18日のアメリカでのレギュラー放送開始から、今年で20周年を迎える。これを記念して、カートゥン ネットワークでは特別企画を6時間にわたって放送。今回は、パワーパフ ガールズのリーダー的存在、ブロッサムを演じる声優・豊崎愛生に、作品への思いなどを聞いた。
豊崎さんがブロッサムを演じるようになり3年ほど経ちますが、「パワーパフ ガールズ」が20周年を迎えるにあたってのお気持ちをお聞かせください。
「私が『パワーパフ ガールズ』に関わらせていただいているのが、作品の歴史の中でも10分の1くらいの期間なので、あらためてすごく大きな作品に関わらせていただいているんだなと、ありがたい気持ちでいっぱいです。もともと、私は前シリーズから『パワーパフ ガールズ』が大好きで、その歴史の重みやテンション、作品の良さをしっかり新シリーズでも受け継いだ上で、今のスタッフとキャストだからできる、新しい『パワーパフ ガールズ』の表現をいつも意識して演じています。これから、30周年、40周年とアニメシリーズがずっと続くように頑張ろうと思います」
「パワーパフ ガールズ」は日本のアニメとは異なるテンポがあって、海外アニメならではのお芝居をしていると思いますが、その点はどのようにお感じになっていますか?
「テンポがすごくスピーディーかつハイテンションで進んでいくのが『パワーパフ ガールズ』なので、そのスピードにしっかり乗っていくことや、吹き替えならでは言葉や、ギャグとオチがしっかり皆さんに伝わるように落とし込むことを意識しています。『パワーパフ ガールズ』はハイテンションに楽しくにぎやかに吹き替え版を制作しているので、アフレコ現場もみんなの笑い声が飛び交っていますね」
アフレコのために、テンションを上げる準備が必要だったりしますか?
「実は朝に収録することがほとんどなので、演じる私たちもスタッフさんも、普段より1時間早起きして準備をする感じですかね(笑)。私の場合、アフレコ前はオープニングテーマを行きの電車の中で聞いたり、ブロッサムのTシャツを着ていったりします」
Tシャツ以外に「パワーパフ ガールズ」グッズは、どんな物をお持ちですか?
「ブロッサムがかわいくてしょうがないんですけど、実はブロッサムを演じることが決まる前は、バブルスが好きでした(笑)。中高生の頃は、バブルスのペンケースを持っていたり。でも、ブロッサムを演じるようになってからは、圧倒的にブロッサム派です(笑)。今はブロッサムのグッズばかり集めていて、最近買ったのは使い勝手の良いサイズのポーチです。よくキャンプに行くんですけど、その時に携帯電話などを入れて愛用しています」
豊崎さんとブロッサムには共通点はありますか?
「私にとってブロッサムはスーパーヒーローなので、共通点よりは『こんな子になれたらいいな』みたいな憧れの方が強いんですけど。細かい決まりが自分の中に結構あって、例えば『テレビのリモコンはここに置く』とか、そういうのはブロッサムにもありますよね。家の中での決まり事やルールなどを、ブロッサムはしっかり守りたい子なので、そういう部分はちょっと似ているかな(笑)」
今回、日本初放送となる特別編「ねらわれたダニー」についての印象をお聞かせください。
「前後編のちょっと長めなお話です。ユニコーンのダニーはアフレコ現場でも話題を持って行きがちな存在で、ユートニウム博士役の川原慶久さんは『ダニーはずるい』っておっしゃってます(笑)。アメリカでは日本以上に人気のキャラだそうで、当初から登場している博士からすると『ダニー、いいな』みたいな感じのようです。ダニーがメインのお話ですが、私もダニーやその家族がすごく大好きなので、また会えてうれしいです」
最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。
「私も『パワーパフ ガールズ』を6時間見続けたことはないので、みんなと一緒に楽しみにしていて、すごくにぎやかな日になると思います。元気いっぱいの3人娘たちが、画面狭しと暴れ回ってくれることで心がすっきりする、ストレス発散になるアニメなので、ぜひ6時間観てください!」
文=中村実香 撮影=中川容邦
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