第5週が放送中の連続ドラマ小説「まんぷく」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。
福子(安藤サクラ)とその夫・萬平(長谷川博己)の成功物語で、インスタントラーメンを生み出した実業家である安藤百福氏と妻・仁子氏の半生をモデルに、戦前から高度経済成長期にかけての激動の時代を舞台に、たくましく生きる夫婦の姿を描いている本作。
11月1日(木)放送の第28回から登場するのが、戦争で家も母も失い、天涯孤独となった青年・神部茂(瀬戸康史)。
あることがきっかけで福子らに出会って以降、萬平を慕い、萬平が始めることになる製塩所などの事業を支えるため尽力していくことになる神部を演じる瀬戸が、本作への出演が決まったときの気持ちや、役作り、現場の印象などを語った。
「あさが来た」(2015~2016年、NHK総合ほか)以来の“朝ドラ”出演ということで、「NHK大阪には独特な雰囲気がありとても心地よく、また戻ってこられたことがうれしいです」と喜ぶ瀬戸は、「演出の方も何度もご一緒しているので信頼していますし、脚本の福田靖さんとも2回目で、キャラクターひとりひとりをすごく豊かに丁寧に描かれるので、出演することが楽しみでなりませんでした」と期待に胸をふくらませていた様子。
自身の役については「神部は戦争から帰ってきたら、家は焼け、唯一の家族だった母親も亡くなっていて、天涯孤独になった男です。根は真面目で責任感もあるのですが、一度どん底に落ちてしまったことで、人の温かさに飢えていたのではないでしょうか」と分析。
そして、「そんな折に福ちゃんの家族と触れ合い、人間本来の生き方を取り戻すことができたので、『この人たちに恩返ししたい』と思っています。もちろん僕は戦争の体験はありませんが、極限の状態にあると人はどこまで落ちてもおかしくないでしょうし、同じ立場なら自分も過ちを犯してしまうかもしれません。
ただ、それでいて泥棒した家にずっと居座るってすごいですよね。そこは神部の人懐っこさであり、たくましい人間力を持っているからでもあると思いますし、演じるうえでもそこを大切にしています」と演技する上で意識していることを明かした。
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