放送中のドラマ「下町ロケット」(毎週日曜夜9:00-9.54)にトランスミッションメーカー・ギアゴーストの社長、伊丹大役で注目を集める歌舞伎役者・五代目尾上菊之助。10月28日放送の第3話で見せた“泥だらけの田植えシーン”に、視聴者から「表情の変化が素晴らしかった」「演技に引き込まれた」の声が上がっている。
「下町ロケット」は、池井戸潤の人気小説シリーズを阿部寛主演で映像化し、2015年に大ヒットしたドラマシリーズ。待望の続編で、佃製作所は宇宙から大地へと視点を変え、トラクターなどのトランスミッション開発を新たな目標に掲げる。
菊之助演じる伊丹は、同作に新たに加わったキャラクター。もともと帝国重工の機械事業部で事業企画を担当していたが、研究職の島津裕(イモトアヤコ)と共に帝国重工を飛び出してギアゴーストを設立。創業5年で年商100億円規模に急成長させた敏腕社長だ。
佃や山崎光彦(安田顕)、島津をはじめ、“ものづくり”に情熱を傾ける理系キャラクターが多い中にあって、伊丹は技術力を持たない。情熱が表に出にくく、難しい役どころでもある。
だが、町工場を経営していた父の背中を見て育った伊丹には、“公正さ”と“共に働く人”を大切にする誠実さがあった。
第1話(10月14日放送)では、コンペに応じてきた佃に「評価は公正で、会社の規模にかかわらずそのときに最善の方を選ぶ。それがギアゴーストのビジネスモデルであり、信念ですから」と言い放ち、新規参入者に過ぎない佃製バルブの採用を決定。ケーマシナリーから特許侵害を指摘された第2話(10月21日放送放送)では、「社員全員の雇用」を念頭に、出資者を探して頭を下げて歩いた。
そんな伊丹が視聴者の注目を集めたのが、第3話。M&Aを申し出た航平と固い握手を交わした後、殿村(立川談春)の実家の田んぼを訪れたシーンだ。
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