2人の動きがTPDのようにバッキバキに踊ってます!という感じではないのにもかかわらず、それに負けないエレガントかつしなやかな力強さが遠目で見ていてもヒシヒシと伝わってくる。
そしてTPDとの違いがここにも。ここでMCタイムが挟まるのか。それも主導権を握るのがじょにーだ!
「あらためまして私たち、赤の流星でーす! 3度目の金曜日の流星にお越しくださり、ありがとうございまーす! みんな平日だけど、元気!?」と上西がきれいな言葉遣いで聞くと、会場を埋め尽くしたファンが「うぇーい!」とすぐにレスポンス。
それに対し、上西が「元気なんだ…(苦笑)」と聞いておいて何それ的な返しをし、ファンからクスッと笑いが起きる。
7月以来約3カ月ぶりの「金曜日の流星」ということで、季節はもうすっかり秋めいたという話題に。
客席から「寒~い!」という声が聞こえてくると、脇はしっかり拾い「寒いよね~。もううち暖房入れているもん」とポロッとこぼす。
すかさず上西が「えっ!?」と大きい瞳をさらに大きくして驚くと、今度は「早い!」「うそ~!」と客席もざわつく。脇は逆に驚いた様子で「10月の下旬くらいから入れてるもん」と言うと、上西が「(冬を)越せないよ~!」とまさかの(失礼)完璧なツッコミを入れていた。
「どの遊びをするよりディズニー行った方が安いよね」という上西選手の名言が飛び出すなど、TPDではあまり見られない2人のショートコントにほっこりしたところで、おもむろに脇が「金曜日の流星って言ったら、毎回新曲をね! 持ってきているんですよね…」とタメると、「今回も持ってきちゃいました~!」と盛り上げる。
すると、上西が「本気で間に合わないかと思ったんですよね。間に合わないんだろうな…今回やらないんだろうなって思っていたら…間に合っちゃった」とちゃめっ気たっぷりな笑顔を見せ、「披露しましょうか」と脇も同調し、新曲「Into The Night」へ。
イントロの静かな決め顔、動きとは裏腹に、Aメロに入った途端一気に激しく動き出す2人。
「いつもの流星っぽくないダンスなんです」と上西が言うように、上西が華麗に歌うと横で脇が静かに力強く踊り、選手交代して脇が歌うと上西が踊るという、メリハリの効いた2人のコンビネーションに会場は圧倒されていた。
もう1年前になるが、某音楽特番で平井堅の歌う横で平手友梨奈が静かにコンテンポラリーダンスを決める姿がフラッシュバックしたのは私だけだろうか。
それは私だけかもしれないし、おまえに何が分かる?とはお思いかもしれないが、コンテンポラリーダンスによって赤の流星の新しい魅力が引き出されたなと強く思った。当然ノンフィクションで。
続いてつい最近聴いた気がする、デキるOLのテーマソングのようなイントロが流れてきたな、と思ったら10月のSLC…もとい渋谷 LIVE CIRCUITでも披露してくれた、赤の流星の配信アルバムのリード曲「Perfect Doll」が流れてくる。
互いの手をそれぞれの頬に重ねる振りや、脇が低音パート、上西が高音パートを歌い分ける姿はもちろん印象的だが、それ以上に一転してドール感強めな表情を作り上げるあたりは、さすが。
ロボットダンスのような感情をうまく押し殺したダンスと2人のハーモニーに酔いしれていると、情熱的な歌詞が躍る「cocolo」では、見詰め合ったかと思えば、フィギュアスケートのペアダンスですか?ってくらいの華麗なキャッチ&リリース。ここでは特に脇のイケメンっぷりが際立っていた。もちろん、いい意味で。
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