そして2人がはけ、上西・脇のオフ映像が画面に流れると、赤の流星のファーストワンマンライブでも披露されて話題を集めた大きなリンゴ(の小道具)を自由自在に操る姿が印象的な「果実」のイントロとともに2人は姿を再び現した。
TPDでもお手の物の早着替えを済ませ、穏やかながらほとばしる情熱を感じる歌い出しから、華麗にリンゴを操る2人。
サビに向かっていくにつれてエモーショナルになっていく歌声と無機質な表情のアンバランスさに感激してリズムを取っていると、サビが終わった途端、またリセットしたように穏やかに歌声が波打ち、サビに近づきまたエモりだす…。
おなかでリンゴをはさみ至近距離で歌ったと思ったら、シメはキスしているようなポーズ。観客も「うおー!」と大盛り上がりだ。
続いてクラップで曲のつなぎをしていると、上西の「後半戦ももっと盛り上がっていきますよ~!」のあおりから、個人的に脇の歌い出しが最も好きな楽曲「紅~beni~」へ。
以前の取材で上西が「すごく情熱的な恋愛の曲です。でも、2人の距離感が近過ぎず、遠過ぎずのいい感じの距離感を保って恋愛をしているような曲」と評していたが、何となくそれが伝わってきた。
「激しく~」のところの手の動きがまた絶妙に輝いていて、というよりサビになるとここまでキラキラするのか…と驚かされるギャップ萌えソングといってもいい。
まさにCD(『Summer Glitter』収録)だけでは分からない、ライブの魅力がここにもあった。
あっという間にもう10曲目となる「勝手にしないで!」は、往年の“歌謡曲”のようなサウンドって言い方が合っているのかはともかくとしてどこか懐かしいサウンドに、髪を振り乱して歌い踊る2人の姿に圧倒されつつ、一転していきなりフルスロットル系楽曲「Move On!」で会場のボルテージが急加速。
流星の絆を感じるような歌詞もさることながら、ファンも一緒になって歌ったり、コールしたり、ライブを作り上げる。
流星ちゃんたちは激しくサイドチェンジしたり、ファンの間近までいってあおったりして、盛り上がりは最高潮に。
本当に楽しそうな2人。いつまでも終わらないでいてほしいとこの空間の誰もが恐らく願いつつ、2人が歌詞を共作したという最後の曲「to you」につながる。
上西の「ラストの曲です。赤の流星の星形ペンライトを出してください!」のお願いで一斉に構えたファンたち、さながらサッカーの試合会場にでも迷い込んだかのような「ウォオオ~オオオ~」の合唱で会場が一つになる。
途中、電話しているような構えで見詰め合う2人の姿に癒やされつつ、最後まで会場が一体感に包まれて本編終了。
メロディーが最後まで終わらない段階で「今日は赤の流星のワンマンライブに遊びに来てくださり、ありがとうございました~!」「また遊びに来てね~バイバイ」と言い残し、去っていく斬新な幕引きも新鮮だった。
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