そしてアンコールも独特。グループ名ではなく、「せ・い・ら~」「あ・か・り~」と交互に呼び合うという、それぞれのファンがリングサイドで応援合戦するかのような感じでコールを行うと、これまた聴き覚えのあるメロディーが流れだす。
2人の美女選手が入場して来ると、どこか80~90年代アイドルユニットのような雰囲気のダンスとシンクロボーカルが心地よい「純愛90's -Rearranged ver.-」(こちらも原宿ジェンヌ)の出番だ。
この曲もまた、2人のボーカルの魅力を際立たせるには十分な楽曲だなと思っていると、いよいよラストのMCに突入。
「アンコールありがとうございまーす!」と上西が言ったのに、なぜか観客が「あかり~!」「あかりー!」「あかりちゃーん!」と脇にばかり声援を送り、SEIRA様が「あかりだけ呼ぶの?」とちょっぴりご立腹。
すると慌ててファンが「せいらー!」「じょに~!」と掛け声を送り、SEIRA様はご満悦そうにMCを続けてくださった。
たまには真面目なことを書くと、このMCで11月21日(水)に配信リリース及びTPDの『Hey, Girls!』(初回生産限定盤C版)に収録される赤の流星のアルバムが、「ノンストップMIX仕様」であるということが新情報として発表された。
上西いわく「一つの物語のような45分間」になっているそうで、ライブ感覚で聴けそうだ。
そして「もう1曲うちゃって…、歌っちゃってもよろしいでしょうか?」というカミ気味な上西のMCから、「あなたに逢いましょう」(「Shapeless」初回生産限定盤C版収録)で大トリへ。
歌詞のジャンプ!の部分に合わせてファンがジャンプを決め、会場が文字通り揺れながら、最後にきてあふれんばかりの感情を爆発させ、見るからに楽しそうな2人が笑顔多めで歌い踊る。
途中、上西が歌いながら楽し過ぎて吹き出しちゃった気がしないでもないが、それはあふれる感情のお釣りってことでご愛嬌。
合計14曲を歌い終え、「ありがとうございました~!」と2人は大きな声で感謝を口にし、上西が「明日はアリオ(橋本)もあるよ!」と言えば、脇は去り際「みんなの顔、忘れないからね」とイケメンボーカリストのようなせりふを放ち、流れ星のように去っていった。
終演後、来場していた“マネージャーおはま”ことTPDの仲間である浜崎香帆もつぶやいていたが、TPDの時とは全然違う表情の2人のカッコイイ一面が見られた赤の流星のライブ。
新たな2人の魅力を発見できたのはとても喜ばしい限りだが、むしろなぜこれまでのワンマン、チケットを買って見に来なかったのかと今さらながら悔しい思いにさいなまれているところだ。
さあ“次の金曜日”はいつくるのか。「だいじょばん」も金曜から木曜になったことで、やりやすくなったはず(?)だし、アルバムもリリースするし、次のステージへとmove onする2人を早く見たい。
それまでは、三度の飯より…冬あかり、いや脇あかりの「おやすみ動画」と腰が低いアリス…ではなく上西星来の「もふっ」だけを頼りに生きていくしかない。うんうん、これが純愛ですな。
いや、仕事しろ。
取材・文=人見知りシャイボーイ
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