――佐藤監督は公開中の映画「累 -かさね-」も手掛けられています。ダークな作品への興味は?
すごくあります! それこそ、私は「累 -かさね-」を鑑賞したタイミングで佐藤監督にお会いしているんですけど「ヒナコはもっと悪い女を演じたら面白そうだな」と言っていただいて(笑)。
そんなことを言っていただいたのは、初めてだったので、うれしかったですね。
悪い女を演じるときは、ぜひ佐藤監督にお願いしたいです(笑)。監督の中ではいろいろと想像できていて、どこかで見抜かれている部分もきっとあると思いますし(笑)。挑戦してみたいです。
――女優として、明確な目標は設定されていますか? 例えば朝ドラ(連続テレビ小説)で主演など。
いっぱいありますよ~!(笑) 「ういらぶ。」もそうですし、「ママレード・ボーイ」もそうなんですけど、作品を一つ一つ終えて進んでいくうちに、目標って、いっぱい出てくるんです。
例えば「こういう方と共演したい」とか。朝ドラも出たいと思いますし、「連ドラ主演やりたい!」とか、たくさん出てきています。
目標を絶対にクリアしようと思うので、一つ一つを紙に書き出して、壁に貼っているんです。私は言霊をちょっと信じていて、かなえたい夢は文字にしていこうというスタンスなので。でもこの間、貼ってあるのをすっかり忘れて、お母さんを家に呼んじゃったことがあって、ワー!って全部取りました(笑)。やっぱり、見られるのはちょっと恥ずかしいですね(笑)。
――公式ファンクラブサイトの開設があった他、カレンダーの発売も控えていますね。2018年はどんな年になりましたか?
2018年も、新しい初めての経験をたくさんしたので、成長の年だったなと感じています。2019年も、もっと成長したいと思っています。まだ経験していない初めてのことがたくさんあるので、頑張っていきたいです!
――逆にやり残したな…と感じていることはありますか?
プライベートですね。お休みはあるんですけど、それを充実させられているかには疑問な部分があって(笑)。一人カラオケとか、一人映画とか、同じようなことを毎回してしまっているので、一人で遠出するとか、電車に乗って遠くまで行くとか…。
自分の人生をいろいろと積んでいかないと、女優さんとしての幅が広がらないと思うので、プライベートでも、もっといろいろな経験をしていきたいなと考えています。
――では、最後に。新たな発見をしたり、壁に直面したこともあった「ういらぶ。」は、桜井さんにとって、どんな作品になりましたか?
私が演じた優羽ちゃんは、世間の人が「桜井日奈子って、こういう子だよね」とイメージするキャラクターに近いのかなと感じているんです。でも実は、自分とは全然違うし、真逆だと思っています(笑)。
なので、この作品のイメージを付けていただいた上で、「実は全然違うんだよ?」という作品を、またどこかでできたらと思っています。
「ういらぶ。」は、世間が思う「ザ・桜井日奈子」は、こうなのかな?という作品でした。「実は違うんだよ。ニシシ」みたいな(笑)。
取材・文・撮影=岸豊
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