10月5日から上演されている舞台「あいあい傘」の東京公演が、11月2日から東京・サンシャイン劇場で始まり、公開ゲネプロ、囲み取材が行われた。
本作は、脚本・演出家で俳優の宅間孝行によるエンターテインメントプロジェクト「タクフェス(TAKUMA FESTIVAL JAPAN)」の舞台第6弾で、宅間が主宰を務めた劇団東京セレソンデラックスで2007年に上演されて以来、再演を望む声が多かったものの、幻の名作と言われていた作品。
25年前に失踪した父親・六郎(永島敏行)を探して、とある田舎町を訪れたさつき(星野真里)。父親には新しい家族がいるが、果たして二人は再会できるのか。そして娘は父に何を伝えるのか。家族の絆や愛を真っすぐに問いかける感動作で、宅間が監督・脚本を、倉科カナが主演を務める映画も10月26日から公開中。
ゲネプロ終了後、主要キャストによる囲み取材が行われ、主演の星野は「地方を回ってきたので、初日という気がしていないのですが、時間を経て東京に帰ってきたことで自信を持って帰って舞台に立てると思っています。さらに良いものを届けられると思う」と笑顔で意気込みを語った。
また、初舞台となる鈴木紗理奈は「気持ちしかなく、技術ではまだまだなので、舞台はみんなに食らいついていこうと頑張りました」と意気込み、前島亜美は「タクフェス初参加で、稽古場の段階から、みんなで筋トレやったり炊飯器で一緒にご飯食べたり、驚くことが多かったです。地方公演を回っている中で、驚くほど老若男女の方にたくさん見ていただけて、会場が温かいことにとても驚きました。家族愛の物語なので、しっかりとお届けられるようにと思っています」と最年少ながらしっかりしたコメント。共演者から「パーフェクト!」と拍手が送られた。
宅間は、タクフェス初参加のメンバーばかりとなったキャスティングについて「今回のキャラクターははまっていて、例年に比べてとてもスムーズに稽古ができました」と振り返り、(初舞台の鈴木は)感動したのが、上手くできなかったシーンを一人で残って稽古し、翌日きっちりとできていた。稽古している姿自体は、堂々とアピールされたけどね(笑)。(ムードメーカーは)さりちゃん(鈴木)が上も下もいる真ん中ということでうまくいじってくれたし、星野さんも男っぽい性格で、先輩たちを自由自在に操ってくれていた。最年長のモト冬樹も、いつの間にか“冬樹”呼ばわりされていて、モトさんも抵抗していなかった」とチームワークの良さを強調した。
ほか、会見には永島、モト冬樹、川原亜矢子、竹財輝之助、弓削智久、大薮丘、越村友一が登壇。同公演は、11日(日)まで東京公演が行われ、その後も新潟、広島、北海道、大阪、愛知での公演を控えている。
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