老舗のすし店に、山田裕貴演じる新人が修行にやってくる「ゆとりの修行」は、新人に指導する大将(サンドウィッチマン・伊達みきお)に、10年目の先輩(ジャングルポケット・斉藤慎二)がツッコむというもの。
山田のゆるさに対して、斉藤が繰り出す大声と顔芸はニヤニヤを抑えられないし、好感度No.1(?)芸人・伊達の演技に「こういう上司いるな…」と思わざるを得ない。
“渡辺直美劇場”が繰り広げられるのは、不倫撲滅戦隊「フリンキュア」が、不倫男(東京03・角田晃広)を撃退するコント。筆者のツボだったのは「フリンキュア」メンバーの渡辺、小倉優香、泉はるのちょっとした素が見える、ある瞬間だったのだが、それは放送までのお楽しみ。
そして「何時だと思ってるんだ」は、自宅でたこ焼きパーティーをして盛り上がる若者たちに、隣に住むおじさん(秋山竜次)が注意をしにくるというストーリー。
秋山演じるおじさんは、見ていてなんだか胸がザワザワする…でもずっと見ていたい、そんな気持ちにさせてくれる、さすがの仕上がりだ。
さらに、会長・たけしが登場する「ノストラダムスの大予言」では、大魔王に扮(ふん)するたけしが、思いっきり笑いを取りにいっており、まんまと笑わされてしまった。
また、そのコントに登場する劇団ひとりとロッチ・コカドケンタロウが演じる男子高校生たちは、絶妙に90年代っぽく、2人のかわいらしい掛け合いにノスタルジーを感じた。
他にも「オタサーの姫」、「新元号発表」などなど盛りだくさんの内容。見ていて分かったのは、コントがしっかりと長尺で作り込まれているため、味わい深さも増していることだ。
ここで、「2時間半も長尺コント見続けるの?」と思ったそこのあなた。すでにYouTubeで公開されている劇団ひとりの「CM集」と、トークコーナーが間に挟み込まれているからご安心を。
上記のキャストの他にも、サンドウィッチマン・富澤たけし、東京03・飯塚悟志、豊本明長、ロッチ・中岡創一、新川優愛、森崎ウィン、ハナコら、コントを愛する芸人・俳優が出演する。
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