大政絢『今度会うときは…地獄ね』破滅に向かう姿に「退廃的な色気がすごい…」<昭和元禄落語心中>

2018/11/03 11:06 配信

ドラマ

絶望する助六に寄り添うみよ吉


第3回シーンより。みよ吉といい仲になっていく菊比古(C)NHK


そんなみよ吉を不憫に思う助六。その思いがあだになった。

いじらしいみよ吉を思わず抱きしめた助六。その姿を菊比古が見ていた。「何もないの。ね、信じてね」とすがるみよ吉に、菊比古は「怒るんなら理由がねえと。別段、腹が立つことはないよ」と冷たい。

たまらず走り去るみよ吉だが、菊比古は追いかけなかった。ただただ落語のため、愛するみよ吉に“一世一代の大ウソ”をついて突き放した菊比古。その手には、買ったばかりのほおずきを提げていた…。

助六にも悲劇が襲い掛かった。真打昇進の夜に、破門。師匠の家から追い出され、絶望する助六が街で行き会ったのは、菊比古との恋に破れ「今度会うときは…地獄ね」という言葉とともに家を出てきたみよ吉。助六は、みよ吉を抱きしめた。2人は、桜散る中で傷をなめあうように静かに抱き合っていた――。

みよ吉に「場末の色気がたまらない」の声


菊比古、助六、みよ吉それぞれに、やりきれない思いを抱えたまま幕を閉じた第4回。見守った視聴者からは「みよ吉が抱きしめられてるところを菊比古に見られるシーン…どちらの気持ちも痛いほどわかる」「泣けた…」「悲しい三角関係だな」といった声が上がった。

中でも、悲恋に苦しむみよ吉には、「みよ吉の気持ちを考えると心が張り裂けそうにつらい…」「みよ吉がいじらしくて。菊比古はもっと違う別れ方があったんじゃない?辛すぎる」といった共感の声が続々。演じる大政には「みよ吉の美しさと場末の色気がたまらない」「菊さんにすがるみよ吉、女の情念と退廃的な色気がすごい」といった声も寄せられた。

11月9日は第5話「決別」を放送する。真打昇進後、菊比古はめきめきと人気を上げていった。一方で破門された助六は落語界に居場所を失い、みよ吉と共にぷっつりと消息を聞かなくなる。数年後、菊比古は師匠である七代目八雲から、七代目と助六との間の、ある秘密を知ることになる。