「あーん、出川さんみたいになりたいっ!」…「水曜日のダウンタウン」の“モンスター”クロちゃん魂の叫び

2018/11/07 21:00 配信

バラエティー インタビュー

くろちゃん=1976年12月10日生まれ、広島県出身。団長安田、HIROと共にお笑いトリオ「安田大サーカス」として活躍する他、ピンでも多数のテレビ、ラジオに出演


芸能人や視聴者が唱える‟説”を独自の目線でプレゼンし、趣向を凝らしたVTRで検証するバラエティー「水曜日のダウンタウン」(TBS系)。番組DVDも好評で、今年9月に発売となった第10弾は、今や番組の名物ともいうべき、安田大サーカス・クロちゃんをフィーチャーした爆笑企画の数々を、未公開映像も含めて一挙収録。さらに初回限定特典には、他では手に入らないオリジナルデザインの「目隠しクロちゃん」ソフビフィギュアを封入した、ファン必携の一作となっている。

今回は、現在同番組の恋愛リアリティーショー企画「モンスターハウス」などでも注目を集めているクロちゃんに、周囲の反響や、自身の変化など、「水曜日のダウンタウン」という番組への愛憎入り交じった思いを改めて語ってもらった。

ツイッターのフォロワーが増えた分、サイコパスみたいな人も増えたんです


発売中のDVD「水曜日のダウンタウン⑩」のジャケットアート。右上には“目隠しクロちゃん”が!(c)2018 TBS/吉本興業


――「水曜日のダウンタウン」DVDの第10巻が話題となっています。第4巻に続いて、クロちゃんが主役の巻は、これが2作目ですね。

「はい、とってもうれしいんですけど、知るタイミングが視聴者と一緒だったっていうのがちょっと…。普通に『水曜日のダウンタウン』のオンエアを見てたら、エンディングでこのDVDのことを知って、『えっ!?』って。マネージャーも何も教えてくれないんですよ。基本的にこの番組のことは、事前に教えてもらったためしがなくて。だいたい、いつもドッキリにかけられてるだけですから。前に尾行されたとき(「尾行してる人 尾行されてても気付かない説」)も、結局ネタバラシされてないし、うがいしてるときにラリアットされるやつ(「うがい中のラリアット不可避説」)も、ただ盗撮されて、それがテレビで流れてるだけですからね。オンエアを見て初めて、こういうことだったんだ、こういう感じになってるんだって分かるっていう。そんなのばっかりなんですよ」

――手応えも達成感もないと(笑)。

「そう、全然ないです! 僕としては、ただ隠し撮りされて怖かっただけ。ただ、すごいなと思うのは、去年の5月くらいは僕のツイッターのフォロワーは7、8万人くらいだったんですけど、『水曜日のダウンタウン』に出るようになってからどんどん増えて、今、42万人近くになったんです。この番組はよくネットで記事になるので、それで見返したりするから、オンエアがあったその日のうちに4万人くらい増えて、その翌日に2万増えて、その次の日に1万5千増えて…っていう風に、1週間以上増え続けるんですよ。SNSで話題になって後からどんどん話題になるっていうのは、今どきな感じがしますよね。この前、知り合いから『「水曜日のダウンタウン」、SNS、クロちゃんの3つが合わさると面白いんだよね』って言われたんですけど、確かにそうかなとは思います」

――三者の親和性が高いということなんでしょうね。

「そうですね。でもね、フォロワーが増えたことはすごくうれしいんですけど、その分、サイコパスみたいなめちゃくちゃな人も増えたんですよ。一つ何かつぶやくと、100、200の罵詈雑言が返ってきますから。もともと僕はアイドル志望だったんで、自分がかわいいと思ってつぶやいてるつもりなんですけどね…。

あと、探偵みたいに粗探しする人も多くて、お昼に『ハンバーグ食べました』ってツイートして、その後、暑かったからアイスを食べてたんですね。そしたら、『昼ご飯食べた後にアイス食べてますよね?』って速攻でコメントされて。僕のあとをつけているのか、たまたまそこで見かけたのか。それから、イベントでおばちゃんが声を掛けてきて、僕のファンなのかと思ったら、『私、けっこう書き込みしてるのよ。クロちゃんにいつも文句言ってるの』って言われて。ツイッターネームを聞いたら、僕の中で5本の指に入るくらい、きっつい罵詈雑言を書いてくる人だったんですよ(笑)。それなのに、何かいろいろ差し入れを持ってきてくれてるんです。僕の大好物のグミとか、『お風呂場が汚いから』って言って洗剤をくれたりだとか。いつも『早く死ね!』って書いてる人なのに…。『この感情、何なの!?』って思いました(笑)。不思議ですよね」