萩原聖人、ドロドロの愛憎劇で熱演「これ振り切ってやったら面白そうだな」

2018/11/07 07:00 配信

ドラマ インタビュー

「最初は“トントントントントン”とリズムよく切るのが怖くて仕方なかった」と告白


“強い女性”は頼りになる


――旬平は通子を「振り返らない女性」と称しています。振り返らない強い女性についてはどう思われますか?

“強い女性”は頼りになると個人的には思っています。男は結婚しても変わらない部分が大きいと思うんですけど、女性は結婚して母になることで、すごく強くなるケースが多いですよね。それによる“温度差”のようなものが出てくるとき、男の方がもっと(相手の思いに)気付いていかないといけないのだと思います。

――ドラマでは、「負けたくない女性同士のプライド、女性のしたたかさ」などが描かれていますが、巻き込まれる男性側のテーマは何だと思いますか?

旬平の場合は、巻き込まれるとはいえ自業自得ですからね。巻きこまれないで済むなら巻き込まれたくはないとは思います。巻き込まれた後、旬平がどうなっていくのかが大事なんじゃないでしょうか。

最後、この戦いが終わるときにどうなっているかは見ものですよね。

人間力が上がっているのか、次のステージの人生にちゃんと進んでいるのか、本当にもうダメなのか…。

巻き込まれている最中は、「翻弄(ほんろう)」「後悔」「きっともう後戻りできない」という男の見栄があるんじゃないかな。

――“ドロドロ”の愛憎劇の現場はピリッとしていますか?

ピリッとしているわけではないんですけど、女性二人の小競り合いのシーンがたくさんあるので、僕は二人に翻弄(ほんろう)されつつ、何もできない無力な感じを身に染みて体験しています。

ドロドロの愛憎劇と言っても、泥沼にハマっていく感じとはちょっと違いますよね。この後どうなっていくのか、原作が長いのでそれをどうドラマとしてまとめてくるのか、着地が大変そうだなという気がしています。

――お互い役に入り過ぎて、ふとした時に気まずくなることなどは?

佳乃ちゃんは、ものすごくオンとオフを切り替える人なので、気まずさはないです。カメラの前以外では、あえて演じない(オフの)雰囲気になっているんじゃないかな。

僕らは何度か共演しているので、気心も知れていますから。言葉が合っているか分かりませんが、役にすごく入り込んでしまうような“憑依型”ではないので、この先も大丈夫だと思います。オフもたわいない話をしますよ。

――シリアスな場面が多いドラマだと思いますが、現場の雰囲気はいかがですか?。

現場も監督もすごく明るいですし、佳乃ちゃんが朝「おはよう」って入ってくるだけで、ぱっと花が咲くような明るい空気になります。

彼女が意図して明るく振る舞っているのか、天然でこうなのかは分かりませんが。オン・オフの切り替えがぴしゃりとできる方が座長として存在していると、現場の士気も集中力も高まっていいのかもしれません。