――苦労が分かると、すし職人を見る目は変わりますよね。
全然変わりました! こんな難しいことをさらっとやっていたんだと感じました。一つのことを極めるのはとても労力が要ることだけど、それが必ずしも自分以外の人に伝わるわけではないんだとも思いましたね。
それと、職人を演じたので、おすし屋に行ったら奮発してでもカウンターの席で食べた方がいいかなと思ったり(笑)。
――劇中では、すしがお客さんにとって忘れられない料理として描かれますが、須賀さんにとって思い出の料理はありますか?
小さい頃からずっと好きなのは、母親が作るチャーシューです。すごくおいしいんです。今、一人暮らしをしているんですけど、たまに食べたくなるので、実家に帰ると必ず作ってもらいます。
――旬は、渡辺裕之さん演じる父親の鱒之介と衝突しながら、すし職人として、人として成長していきます。須賀さん自身、ご両親とぶつかったことはありますか?
衝突というほどではないですが、両親は厳しかったので、進路や学校ごとはもめることが多かったです。仕事があっても遅刻や早退でもいいから、学校はちゃんと行きなさいと。僕も当時は子供なので、よく「今日は休みたい」とか言っていたのですが、許してもらえなかったですね。
今思うと、いい意味で普通に育ててくれたというか、「その年代の時にしかできないことをちゃんとやりなさい」と言って、当たり前のことをちゃんと教えてくれていたんだなと感じます。
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