甲斐に強いライバル意識を持つ蟹江は、その豊かな表情で多くの視聴者を楽しませている。そんな蟹江の魅力を、後藤氏はこう語っている。
「蟹江はすごく憎たらしい一面もありますが、どこか憎みきれない愛嬌のある役です。甲斐が優秀であることは認めていますが、その一方で絶対に負けたくないと思っています。親近感があって、視聴者に応援してもらえるようなキャラクターにしたいですし、第6話ではまさにそう感じていただける回です。
蟹江という役は、笑わせるのではなく、真面目にやってる様子が面白いという感じを目指しています。現場でも、小手さんはリハーサルなどで盛り上がるとどんどんコミカルな演技になっていくことがありますが、『これやり過ぎですよね』とご本人たちでバランス調整することがよくあります」。
人を笑わせる演技は難しいとされているなかで、コメディーに寄り過ぎることなく、世界観に合ったコミカルな演技を見せる小手。「コンフィデンスマンJP」(2018年4月)での謎の男・五十嵐役も記憶に新しいが、彼自身は一体どのような人物なのだろうか。
「この間インスタライブを実施したのですが、盛り上げようというスイッチが入っている時はそう振る舞ってくれますし、そうでなければ比較的大人しい印象です。もちろん皆さんの会話には入っていきますが、誰かとべらべら喋るというよりもマイペースな方という印象があります。
また、蟹江は愛すべき一面と嫌な一面を極端に持ち合わせたキャラクターですが、小手さんはその使い分けが上手いです。滑稽にならず、演技があざとく見えないので、本当に笑っちゃうんですよね。ルイス役もかなり研究されていて、原作でもファンが多い役柄なので『負けないように』という気概を感じます」。
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