映像作家・今敏監督の追悼番組が各局で放送決定

2010/09/03 13:15 配信

アニメ

映画「パプリカ」はキュートな夢探偵パプリカが活躍する物語(C)2006 MADHOUSE/Sony Pictures entertainment(Japan)Inc.

CS放送のアニメ専門チャンネル・アニマックスでは、8月24日にすい臓がんで急逝した今敏監督を悼み、4日(土)夜0:00より番組を変更して追悼番組を放送することを決定した。

今回放送されるのは、今監督の代表作「東京ゴッドファーザーズ」('03年)、「パプリカ」('06年)の2作品。米アカデミー賞長編アニメ賞候補作になった「東京ゴッドファーザーズ」は、都会の片隅で生きるホームレス3人組が捨てられた赤ん坊を助けようと奮闘し、それをきっかけに幸福を積み重ねていく物語。一方の「パプリカ」は、映像化不可能といわれた筒井康隆のSF小説を映画化したサイコ・サスペンスで、ベネチア国際映画祭出品作に選ばれたことなどでも話題を呼んだ。アニマックスではこれらの作品を2本立てで放送する。

また、WOWOWでも今監督の逝去に哀悼の意を表し、15日(水)夜3:25より初監督映画「PERFECT BLUE」('98年)の放送を決定した。今監督は同作で監督デビューを飾り、国内外で高い評価を受け、次作の「千年女優」('02年)では第5回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞など数々の賞を獲得。日本が誇る映像作家として活躍した。