――またカーテンコールは噛み噛みでしたね。鶏冠井さんらしいというか(笑)。
いやあ、本当にいつもなんですけど(笑)。カーテンコールは本番とはまた違って、妙に緊張してしまいますね。
――2度目の「信長の野望・大志」ですが、今回披露されてどんな気持ちが湧きましたか?
続編ではあるんですが、またイチから作り上げたという感じが強く、自分ではあまり続きものという感じがしていないんですよ。今回は今回でやり切れたという気持ちです。
――お市に励まされるシーンもあり、今作は特に弱さが見える信長が印象的でした。
よくある信長像からすれば、お市とのあのシーンはだいぶあり得ないですよね(笑)。姪の前であんなみっともない男って。でも、女性のお客さんや共演の女性陣からはあの女々しさが可愛いって言われるんですよ。平成のタイプはこっちの方が良いのかもしれないです(笑)。
――ラストはまさかの展開が待っていて驚きました。
上杉謙信と家康ですよね。あの見え方だと、もう家康は信長から離れてしまってるんだろなあ…。最終章、どんなことをしてくるのかが怖いです。でも、まさか謙信が手を結んでくれるとは。織田と上杉の同盟なんてあり得ないことが起こって、この先どうなるかが本当に分からないです。敵は増えたかもしれないですけど、軍神という最強の味方が付いてくれたわけですから。
――最終章の展開が楽しみです。本能寺の変で敦盛を舞って散ってしまうのか。
史実では信長は本能寺で亡くなってしまいますが、「信長の野望」として生き残れるのか、それとも他の誰かの野望が勝ってしまうのか、というところですね。この3部作の全てで、主演の織田信長を演じさせていただけることにすごく感謝しています。前回もですけど、僕はあまりみんなを引っ張っていくというタイプではないんです。それでも共演の皆さんが僕のことをすごく慕ってくれて、先輩方も可愛がってくれています。新しい方々も「お前だったら付いていくよ」と言ってくれるので、自分なりに精いっぱい信長を全うしたいと思います。
――最終章はシアター1010の前に、戸田文化会館という大ホールからスタートします。座長としての気合いも増しているのではないですか?
もちろん、そのために僕は頑張るしかないと思っています。戸田文化会館はまだ1度も立ったことがない会場で、あの大ホールで信長を演じられるということはすごく嬉しいです。
――実はまだ森蘭丸が出てきていないんですよね。歴史好きとしてはそういうところも楽しみです。
聞いた話によると、最終章ではまた新しい武将がたくさん登場するらしいです。名立たる武将、人気のある武将たちが。今回亡くなってしまった仲間はいますけど、新しい仲間、もちろん新しく現れる敵にも期待してください。これまで応援してくださったファンの方々のためにも、信長として最後まで生きたいと思います
【つんく♂もエール!田中れいな、歌の表現力で見せた舞台「信長の野望」千秋楽!誕生日はあの2人からオタオメも!! に続く。同記事は近日配信予定】
取材・文:鈴木康道
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